!!Hala Celta!! edicion Blog
セルタ・デ・ビーゴとリーガ・エスパニョーラ、スペインのことについて書き連ねているブログ。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) --:-- | 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
    

/ / 人気ブログランキングへ / ブログランキング

↑ ご協力をお願いします ↑

バライードス初勝利
2007年09月24日 (月) 12:00 | 編集

 ■Primera victoria del Celta en casa
  セルタ、ホームで初勝利

 リーガ・エスパニョーラ(セグンダ・ディビシオンA)第5節
 セルタ・デ・ビーゴ 2?0 ラス・パルマス
 得点:52分 オッカス(セルタ・デ・ビーゴ)
     56分 オッカス(セルタ・デ・ビーゴ)
 @エスタディオ・ムニシパル・デ・バライードス
 主審:ガルデアサバル・ゴメス(バスク協会)
 観衆:6,000人

 結局テレビでは放送されていなかったのでダイジェストを見るに留まってはいるのだけれど、ゴールシーンはこれまでのセルタにはなかったもので、素晴らしいものだった。マンチェフではなく、オッカスが選択されたバライードスでのラス・パルマス戦では、そのオッカスが2得点。1点目はホルヘのFKを見事なヘッドで叩き込み、2点目もホルヘの中盤からの浮き球のパスを、上手くオフサイドラインを抜け出し、さらに後ろから来たボールをダイレクトにボレーで叩き込んだもの。ユヴェントスのアレッサンドロ・デル・ピエーロがデビュー当時にフィオレンティーナ戦で決めたダイレクトボレーに近いプレーだったと思う。

 せっかくだからダイジェストをアップしてみよう。貴重なセグンダの映像を。ちなみに、ビデオの中で話されているのはスペイン語ではなく、ガリシア語。スペイン語が分かる人なら恐らく聞いても違和感無く理解はできると思う。

 チーム状態はそこそこいいのだろうか。あまり長いダイジェストではないのでディフェンス面でのプレーは一切分からないのだけれど、ラス・パルマスの攻撃シーンが出てこないところを見ると、それなりに安定していると考えていいのかもしれない。マリオ・スアレス、アグス、ペーニャにイエローカードは出ているが、特に問題があったとはMARCAにもFARO DE VIGOにも書かれてはいないので、心配すべきは累積の点だけだろう。

 スタメンもこの勝利である程度は固定されてくるのだろうか。数試合は守備的なポジションにロベルトが入ることが多かったが、マリオ・スアレスのプレー時間も増えているし、左サイドには完全にクインシーが配置されている。フォワードはこの調子だとオッカスが座ることになり、メディア・プンタにホルヘとカノッビオどちらを置くのかによって今後の展開が変わるのかもしれない。とうとうカノッビオも10番を背負うことになったのでファンからの期待もかなり大きいはずだけれど、何とか「セルタの10番」の伝統を守って試合をリードしてもらいたいものである。

 ◎ブログランキング◎


スポンサーサイト
    

/ / 人気ブログランキングへ / ブログランキング

↑ ご協力をお願いします ↑

今更ながらの初勝利
2007年09月23日 (日) 12:00 | 編集

 ■El Celta logra su primera victoria de la temporada
  セルタ、今シーズン初勝利を飾る

 リーガ・エスパニョーラ(セグンダ・ディビシオンA)第4節
 ポリデポルティーボ・エヒード 0?1 セルタ・デ・ビーゴ
 得点:55分 アントニオ・ヌニェス(セルタ・デ・ビーゴ)
 @エスタディオ・ムニシパル・デ・サント・ドミンゴ
 主審:マテウ・ラオス(バレンシア協会)
 観衆:3,500人

 もうすでに1週間が経ち、あと数時間で第5節もキックオフされようとしているのだけれど、今シーズンの記録は残しておかないとまずいので今更ながら。

 まあ、この試合は4分にポリ・エヒードのフアン・ディアスが危険行為で退場になったことと、55分にヌニェスがゴラッソを決めたことで全ては完結するのかもしれない。現地ビーゴのサイトではダイジェスト映像が毎節見れるのだが、これといって特筆すべきプレーは見当たらなかった。試合をフルに見ることができれば色々あるのだろうけれど。

 ここのところフォワードのファーストチョイスはキプロス代表のオッカスになっているようで、今週のラス・パルマス戦での先発予想もオッカスになっている。ラス・パルマスといえば言わずもがな、福田健二が所属するクラブなのだが、残念なことに今のところセグンダBへの降格圏内にどっぷりと浸かっている状態。セグンダBに落ちるというのは恐ろしいことで、まず外国籍選手がプレーできない。そして地域リーグになるため戦力アップに支障が出る。基本的にアマチュアリーグ管轄になるので、セグンダBからのセグンダA昇格はどのクラブもかなりてこずることになってしまう。

 ヌマンシアが初めてプリメーラに昇格した時は、奇跡ともいえる事態を巻き起こしちょっとした話題になったことがある。テルセーラ・ディビシオンという実質4部リーグの状態から翌年にセグンダB、さらに翌年にセグンダAへと昇格し、わずか3年でプリメーラに昇格してしまった。この頃はなぜかテルセーラのクラブがコパ・デル・レイでプリメーラのクラブを苦しめたり破ったりすることが流行って、ルイス・フィーゴを獲得したシーズンのレアル・マドリーもコパでトレドに第1戦を引き分けたりと面白いことが起こったことを覚えている。

 それはさておき、もし今週のラス・パルマス戦がプリメーラで実現していて、現在進行形の放映権騒動が無く、穏便に日本国内でもリーガ・エスパニョーラが視聴できる環境であったなら、間違いなく放送があったはずだと思うのだが、残念ながらそんな夢のようなことがあるはずもなく、今週もラジオか新聞か、ダイジェスト映像のみで確認することになるのだろう。

 ただ、セルタにはいい加減バライードスで勝ってもらわないと困るけれど、福田がプレーしているところを見てみたい気持ちも当然ある。MARCAのダイジェストも国外へは配信できていないし(今から思い起こせば今回の騒動が絡んでいたのかもしれない)、そもそもMARCAだってわざわざセグンダのダイジェストなんて流すはずも無い。

 理想的にはセルタが勝って、ロスタイムあたりに福田が勝敗に関係ないゴラッソを決めるというのが望ましいのだけれど、逆になったりすると目も当てられないのであまり考えないようにしておこうと思う。

 マリオ・スアレスやアドリアンといったところがプレー時間をもっと要求したりするようになっているので、いよいよストイチコフのマネージメント能力も問われ始めているのかもしれないけれど、そんなことはどこ吹く風。「美しいプレーなどは最後に見せればいい。今はとにかく勝利こそが最も重要だ」と平然と言い放っている。ごもっともだけれど、あまり強硬手段に出て内部崩壊するようなことだけは避けてもらいたい。ただでさえ夏のゴタゴタで選手達もファンもクラブに対して相当に疑心暗鬼になっているのだから。

◎ブログランキング◎


    

/ / 人気ブログランキングへ / ブログランキング

↑ ご協力をお願いします ↑

スペイン映画
2007年09月22日 (土) 12:00 | 編集

 ■第4回 スペイン・ラテンアメリカ映画祭@新宿バルト9

 http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/

 東京開催は既に20日で終わってしまったのだけれど、何とか最終日の最終回に設定されていた観たい映画が観れたので良しとしよう。

 今年で4回目を迎えたスペイン・ラテンアメリカ映画祭。昨年、たまたま3回目が開催されているのを知って行きたかったのだけれど、残念ながら昨年度は行くことができなかった。今年は何とか行こうと思っていたのでいろいろと調べて念願成就。

 日本だとスペインの映画はそんなにメジャーな部類には入らないのかもしれない。有名な監督といっても恐らく「オール・アバウト・マイ・マザー(Todo sobre mi madre)」などが代表作のペドロ・アルモドーバルくらいしか知らない人も多いのではないだろうか。

 話の内容もけっこうシュールなものが多く、なかなか日本人には理解し辛いものもあるので好みは恐らく分かれるところだろう。
 聞いたことがある、程度の監督で言えばアレハンドロ・アメナーバルも挙げられるかもしれない。「オープン・ユア・アイズ(Abre los hojos)」という映画はオリジナルでも日本で上映されたけれど、この脚本でリメイクされたトム・クルーズ主演の「バニラスカイ」のほうがピンと来る人のほうが多いかも。

 スペインでは映画の鑑賞料金が非常に安く、日本人の映画好きからすると天国のような国だ。僕が住んでいた当時で大体800ペセタくらいだったから、その時のレートで約500円。さらに毎週月曜日は必ず500ペセタくらいまでサービスになるので非常に安く映画が見れる環境だった。価格についてはおぼろげな記憶なので定かではないのだけれど、日本円で1000円しなかったのは確かだ。

 そんなこんなでスペインでは国籍を問わずかなりの数の映画を観た。ちなみに、スペインだと字幕版はあまり支持されず、大抵の映画がスペイン語に吹き替えされている。オリジナルの字幕版もあるにはあるけれど、上映している映画館は少ない。映画館も現在の日本のように大型の郊外型シネコンみたいなものではなく、シネコンはシネコンぽいのだけれど街中に普通に突然現れるような感じ。妙に気合を入れて観に行くような雰囲気でもなかったので気楽に観に行けた。

 スペイン語圏諸国とのコラボレート映画も数多く、アルゼンチンやキューバ、メキシコとの合作などもかなりあり、スペイン語圏の文化や言葉遣いの違いなどを勉強する意味でもためになるものが多かった。

 ご存知のようにスペインは1930年代後半から1970年代にかけてフランコによる独裁体制が敷かれており、日本語の文献でその頃の実態を知ることができるものはそう多くは無い。スペイン国内でも言論統制は敷かれていたしなかなか当時を知るものは残っていないのかもしれない。そういった意味でも映画は貴重だ。あの時代はスペイン人にとっても一種のトラウマというか、ジレンマみたいなものとして残っているらしく、内戦・独裁体制時代を扱った映画も数多い。確か日本でも上映されたと思うのだけれど、「Las lenguas de las mariposas(蝶達の舌)」という映画では独裁体制下での学校を舞台に周りからはちょっと変わっていると思われている子供と、彼を自分達の信じる規範に無理矢理当てはめようとする大人、戸惑いながらも息子を受け入れつつ、そんな自分達を隠そうとする両親や、公然と彼を受け入れる担任教師の心の機微が描かれている。

 スペイン映画はこの「心の機微」を描くのが非常に上手くできていて、沈黙を多用して観客自身の中にどっぷりと入ってくるのが僕にとっては印象的だ。

 今回のスペイン・ラテンアメリカ映画祭で見た「azul oscuro casi negro(邦題:漆黒のような深い青)」という映画もそんな雰囲気の映画だった。
 公式サイトからのあらすじ抜粋:
 「フアンは脳梗塞で倒れた父を抱え、避けられない未来を何とか変えようともがく青年。数年来、父のあとを継いで嫌々ながらマンションの管理人として働き、父の介護をし、大学の勉強も続けるが、望むような転職は状況が許さない。しかし絶望感に打ちのめされる中、刑務所にいる兄を通じて知り合った女囚のパウラと不思議な関係を築くことで、自分が本当に望むことや、自分を縛り付けているものが何かに気づいていく。"漆黒のような深い青"とは、先の見えない未来を指し、光や見方によって私達が見間違う色、見た目の印象とは異なる真実を指している・・・。」

 スペインは他の多くの国(日本も含む)と同じく、とても不思議な国で、その一つが刑務所の制度にある。確か何度かテレビでも話題になっていたと思うのだけれど、男女の囚人同士が刑務所内で知り合う機会を持つことができる。さらに、そこで知り合った男女は個別面会制度を利用して刑務所内でデートすることもできるし、さらには刑務所内で結婚することすら許されている。まあ、獄中結婚は日本でも聞いたことがあるけれど、残念ながらスペインのように獄中で囚人同士が個別に刑務官の監視も無く会うことが許されるのかどうかまでは僕は知らないので何とも言えない。
 おまけに、結婚した囚人カップルに子供ができた場合、親子棟に移動して、まるで一般家庭のような生活を送ることができる。確か地方によってもこのあたりは違っていたはずだけれど、中には幼稚園、学校、病院などが揃っているケースもある。

 この「azul oscuro casi negro」はそんなケースの刑務所が舞台の一つになるのだけれど、日本人のほとんどが抱く刑務所のイメージとは全く違うだろう。もちろん、食事やその他のことは描かれないし、これが全てであるはずもないのだけれど。

 主人公のフアン、兄のアントニオ、親友のショーンとその家族、女囚のパウラ、同じマンションに住むナターリア、そしてフアン、アントニオの父親が核となって物語りは進むのだけれど、それぞれがそれぞれの心の中で思っている、感じているであろうことがとても良く描かれていて分かりやすい。小難しい哲学的なことではなく、「人ってそうだよね」と素直に思える感じがして、決して100%のハッピーエンドではないのだけれど、何となくホッとした気分になる映画だった。

 願わくばいつか日本でも正式に上映されて欲しい。


    

/ / 人気ブログランキングへ / ブログランキング

↑ ご協力をお願いします ↑

スペインのダービー(2)
2007年09月19日 (水) 12:00 | 編集

 ■Por quien doblan las campanas
  誰がために鐘は鳴る

 これはアーネスト・ヘミングウェイの代表作の一つ、「誰がために鐘は鳴る」のスペイン語での題名。
 スペイン語を勉強していた頃はスペインを舞台にした小説やスペインの文献なども読み漁っていたため、在住時は原文を買って結構読んだりもしていたのだけれど、当たり前のことながら日本語の題名はわかってもスペイン語での題名は分からない。とりあえず直訳してみればわかるかもと思って本屋のオヤジに訪ねてみると誰もわかってくれなかった。

 唯一分かってくれたのはバリャドリー大学の医学部で勉強していると言う、どうみても40過ぎのおっさんにしか見えない20歳のホルヘ君だったのだが、彼に指摘され、さらに本の冒頭にある詩を読んで始めてわかったことなのだけれど、この題名は「誰のために鐘が鳴るのか」という意味ではなく、「誰によってその鐘が鳴らされるのか」という意味なのだそうだ。

 ちなみに、冒頭部に書いてある詩の最後にはこうある。

 「誰によりその鐘が鳴らされるのか。それは他ならぬ、そなた自身によるものである」

 ■ダービーの鐘を鳴らす者

 前回に引き続きダービーシリーズになるのだけれど、前回の僕の記事を受けてYOSHI-YOSHIさんがブログを書いてくれた。その記事の最後に書いてあったことも受けつつ、今回は書いてみたい。

 >日本は安直にダービーを濫発していますが、
 >盛り上がりに欠けるシロモノもありますね。
 >クラブの広報、営業がダービーを誤解しているのか、
 >何にも対立がないくせに呼ばせたり。

 安直なダービーというのは恐らく無いのだろうとは思う。いや、わからない。例えば紐解いてみればガリシア・ダービーも当初は友好的だったのかもしれないし、ある日を境に何かが起こって今のように近親憎悪丸出しの危険なダービーになったのかもしれない。
 ただ、これは想像でしかないけれど、Jリーグのようにクラブの営業として「ダービー」を作り出すことはなかっただろうと思う。スペインの場合は確かに自分の街をこよなく愛す人が多いし、自分が属するコミュニティーを絶対視するがあまり、類似するコミュニティーや相手を徹底的に嫌うことが多々ある。だから、あるクラブの会長が個人的見解としてライバルクラブを一方的に嫌うような発言を公言し、それにファンが便乗して出来上がった土壌も少なからずあるかもしれない。ただ、それはあくまでも会長個人の意見としての発言であって、営業的狙いはほとんどなかっただろう。

 ■セビージャ・ダービー

 比較的裕福な層による支配が長く続き、労働者階級出身選手の入団を拒否していたセビージャに反旗を翻した役員によって創設されたベティスとの対立は日本のサッカーファンの間でも有名だが、アントニオ・プエルタの一件でそれがどう変わるのかといったところ。

 恐らくこのセビージャ・ダービーの場合はクラブの成り立ちが既に対立に基づくもので、ファンもクラブの集客目的の宣伝に影響されて対立することになったわけでもないだろう。今でこそかつての様にファン層も富裕層と労働者層に分かれているわけではないようだけれど、100年前にはその様な情景が広がっていたと想像できる。

 そんなセビージャ・ダービーでの出来事。

 ■セビージャ・ダービー:レアル・ベティス・バロンピエ対セビージャ・フッボル・クルブ
  2000年11月19日@エスタディオ・マヌエル・ルイス・デ・ロペーラ

 この年はちょうどセビージャもベティスもセグンダに降格しており、しかも両チームが降格した99-00シーズンの終盤には最下位が確定していたセビージャが降格圏ギリギリで踏みとどまっていたベティスをセグンダへ道連れにするためにアウェー、ラ・ロサレーダでのマラガ戦でわざと負けようとしているとしか思えないような無気力な試合を展開し3-0で敗戦。さらにラ・ロサレーダに乗り込んだセビージャファンはクラブそっちのけで「クソッタレのベティ公共。セグンダに貴様らも道連れだ」という内容の歌をずっと歌ったという徹底ぶり。めでたくベティスもセビージャもその甲斐あって(?)セグンダで再会と相成ったわけである。

 この2000年11月19日は快晴。当日の早朝に深夜バスでセビージャに到着した僕は、既に真冬で極寒の寒さだったバリャドリーから厚手のコートを着込んで防寒対策バッチリだったのだけれど、28℃というセビージャ市内の気温(日向で)にひっくり返りそうになった。宿に荷物を置いてからは半袖。それもセビージャについてから買った適当なTシャツであった。

 午前中にチケットを買ってしまおうと思いマヌエル・ルイス・デ・ロペーラに行くと、想像したような長蛇の列でもなく、あっけなく売り場窓口まで行けたのだけれど、日本人が珍しいのか周りのベティスファンがジロジロと僕を舐める様に見ている。チケットのお金を払おうとすると後ろに立っていた男が僕の肩を掴んで「ちょっと待ってくれ」と言い出した。いきなり因縁でもつけられるのかと焦ったのだが、彼は民放テレビ局「Tele5=テレ・シンコ」のクルーで、セグンダのセビージャ・ダービーの注目度合いを報じたいからカメラに撮らせてくれと言ってきた。ついでに何かコメントを、と言われ「ベティスとセビージャ、どちらに勝って欲しい?」と聞かれたので、周りにベティスファンだらけだったこととベティスホームだったこともあり、「ダービーはホームのほうが有利だと思うし、ベティスが勝てば面白いんじゃない?まあ、僕はいいゲームが見れれば満足だけど」と答えた。

 試合開始までは5時間ほど間があったため、僕は街を散策しに中心部に戻り、グァダルキビール河やカテドラルなどを観光しつつダラダラと過ごしていたのだけれど、3時過ぎに昼食を食べるために入ったバルで、自分が犯したとんでもない過ちに気が付くことになった。
 3時半過ぎ。突然携帯が鳴り、サラマンカに住む友人から電話がかかってきた。開口一番、「オマエ、あんなこと言って大丈夫なのか?」と尋ねられる。何が?と聞き返すと、どうやらさっきTele5に撮られた映像が昼のニュースで僕のコメント付きで放送されたらしく、しかも放送内の僕は「ダービーはホームが有利。ベティスが勝てば…」とほざいていたらしい。ものの見事に一部抜粋で作られたコメントになってしまっている。実際の映像を見ていないので結局ことの真偽はわからないのだけれど、これはえらいことだとと思って早めにスタジアムに行くことにした。下手にバスに乗ったりするよりも歩いていったほうが安全かもしれないと思ったのだけれど、カテドラルからマヌエル・ルイス・デ・ロペーラまではけっこうな距離がある。気温はグングン上がるし足は痛くなってくるし、誰かに絡まれやしないかと不安になるしでイヤーな気分になっていると、大きな交差点の反対側に不吉な赤と白の大きな旗が見え、その集団に向かって通り過ぎる車から空き缶が投げ付けられるのが見えた。妙なことに巻き込まれなければいいが、と思っていると、あろうことか次の信号で彼らと合流するハメになってしまった。時間は4時過ぎ。近所に住んでいる連中だったら間違いなくニュースを見てから家を出ているか、そうでなければバルでニュースを見ている可能性が高い。…と思っていると、中学生くらいのガキンチョが、「あ、この中国人、さっきのニュースの奴だ!」と叫んだ。

 強面のヒゲ面にスキンヘッド、「El Sevilla hasta la muerte=セビージャ、死まで共に」などと腕に刺青をしている集団になんで子供がまぎれているのかも意味不明だが、そいつらに「おい、オマエどこから来た?ベティ公の仲間なのか?いいか、今日勝つのは俺達だ。外人はすっこんでろ」などと延々凄まれてスタジアムまで歩くハメになったのは本当に嫌なものだった。テレビでペラペラ喋っているのを見られているものだから言葉がわからないフリもできない。適当に言訳しながら何とかスタジアムに入った頃には僕は既にグッタリしていた。

 試合そのものはGKトニ・プラッツの退場などもあってセビージャが1-3で勝利したのだけれど、試合が始まる頃にはバックスタンド2階の隅に2ブロックだけ割り当てられた自分達の席でセビージャファンがほぼ全員上半身裸になって歌い出しているし、しかも隣のブロックからはありとあらゆる物が投げ込まれているのが見えた。後日テレビで見ると案の定流血事件も起きているし、試合の大勢が決まった頃にはその周辺のベティスファンは試合そっちのけでセビージャを貶す歌を歌い出し一触即発。警官隊もなにもせず傍観しているだけ。試合終了後も隔離されたブロックからセビジスタ達は出してもらえず、結局2時間ほど監禁されていたらしい。

 大体試合前日などにファン同士の小競り合いが市中で起こるのが恒例行事になっていたセビージャ・ダービーではこの時にも前日にわざわざベティスファンがサンチェス・ピスフアンに忍び込んで車だかガラスだかを壊したとか、落書きしたとかで乱闘が起こっていた。

 殴られたとか、乱闘に巻き込まれたとかではなかったのだけれど、一歩間違っていればそうなっていた可能性の方が高かったわけで、寸前のところだったのは間違いない。
 こういったことを鑑みると、セビージャ・ダービーはクラブでも選手でもなく、ファンが主導で展開されているような印象を僕は持っている。もちろん、最終的に戦うのは選手でありクラブなのだけれど。決してクラブは煽り立てているわけではない。それでも「いざこざ」という鐘の音はファンによって鳴らされるのがセビージャ・ダービー「だった」。あるいは今後もそうなのか…。

 ちなみに、僕が体験したダービーでは100%何か「コト」が起こっている。最たるものはガリシア・ダービーでの一件なのだけれど、今回のセビージャ・ダービーや次に書こうと思っているエル・クラシコ、マドリー・ダービーでもそれなりに「コト」が起きていたので、次はそれを書いてみたい。

 行ってみたいと思えるかどうかはその時に体験した出来事にもよるとは思うのだけれど、僕は「何も起きないなら」セビージャ・ダービーやマドリー・ダービー、エル・クラシコにはもう一度行ってみたい。ガリシア・ダービーはいつか必ずもう一度行くだろうけれど、これは例外なので…。

 ダービーだと喜んでヘラヘラ笑いながら行ける様な環境のほうが、僕はずっと幸せだと思う。

◎ブログランキング◎


    

/ / 人気ブログランキングへ / ブログランキング

↑ ご協力をお願いします ↑

スペインのダービー
2007年09月14日 (金) 12:00 | 編集

 ■DERBI=デルビー

 まあ、サッカーファンならわざわざこんなところに書かなくても人にスラスラと説明できそうなものだとは思うのだけれど…。

 ダービーマッチ(Wikipedia)

 最近はWikipediaも官公庁や各メーカーの自作自演や誹謗中傷合戦の舞台になっていることが明らかになったりと微妙な感じではあるのだけれど、それなりに信憑性があると思われるものもあるので、一応引用。

 Wikipediaにはスペインのダービーとしてカタルーニャ(バルセローナ、エスパニョール、ジムナスティック・デ・タラゴーナ)、マドリー(レアル・マドリー、アトレティコ・デ・マドリー、ラージョ・バジェカーノ、ヘタフェ)、アンダルシア(セビージャ、ベティス、レクレアティーボ・ウエルバ)、バレンシア(バレンシア、レバンテ、ビジャレアル)、ガリシア(セルタ・デ・ビーゴ、ラシン・デ・フェロール、デポルティーボ・デ・ラ・コルーニャ)、アストゥリアス、カナリア、バスクが挙げられているのだけれど、実際にはもっと多い。
 例えば、片方が長い間セグンダ暮らしが続いているせいで実現しなかったが、昨シーズンまで数回復活したカスティージャ・イ・レオン・ダービー(サラマンカ対バリャドリー)、エストゥレマドゥーラ・ダービー(エストゥレマドゥーラ対メリダ)などもある。探せばもっとあるのだろうけれど、大変なのでこの辺で。

 ■スペインのダービー

 先にも述べた通り、スペインにはいろいろなダービーマッチが存在する。最も有名なのがアンダルシア・ダービー、セビージャ・ダービー、マドリー・ダービーとクラシコだろう。
 アンダルシア・ダービーとはセビージャ、ベティスとレクレアティーボが戦う場合のことを言う人が多く、セビージャ対ベティス(ベティス対セビージャ)の場合は単純にセビージャ・ダービーと認識されることが多いように感じる。マドリー・ダービーも然りで、当然レアル・マドリー対アトレティコ対ラージョ、という認識が多いと思うのだけれど、広い意味で見た場合、マドリーという街は「コムニダー・デ・マドリー=マドリー自治州」という地域の州都であり、国家の首都も兼ねている。そして、このコムニダー・デ・マドリーには前述のWikipediaにもある通り、ヘタフェも含まれる。そのため、スペイン語で言う「デルビー・マドリレーニョ」はコムニダー・デ・マドリー内にあるクラブ同士の対戦ということになる。

 ちなみに、バスク・ダービーについては微妙なところがあって、アトレティック対ラ・レアルという対戦は「祝祭的な雰囲気が強く、両クラブのファンが肩を組んで応援することで有名」などと紹介されてはいるが、実情は恐らく違う。
 僕の友人で熱烈なアトレティック・ファンがいるけれど、彼がアノエタで行われたアトレティックとの試合に出かけていった時、たまたま一人でアトレティックのシャツを着ていたところ、突然視界の外から火の付いたタイヤがどこからか投げ付けられたそうだ。
 これを聞いてしまっては「肩を組んで…」などという記述は信じるどころかどこの誰が書いたのか疑問に思わざるを得ない。

 なお、オサスーナに関してもバスクのクラブだと誤解されているケースが多いけれど、オサスーナはパンプローナという街にあるクラブで、正確に言うとパンプローナはナバーラという地域に入るため、実際にはバスクではない。バスク・ダービーと言うことで言うなら、それこそバスクの州都ビトーリアにあるアラベスや、ラ・レアルと同じギプスコア県にあるエイバルの対戦も堂々たるバスク・ダービーである。

 エル・クラシコについては今更説明の必要すらないだろう。知っての通りである。「クラシコ」という単語については様々なブログやウェブサイトなどで語られ尽くしている感はあるけれど、語学的な見地から解説すると、単純に「クラシコ」と日本語で書いた場合、これは「伝統の、伝統的な」という意味でしかない。外国語を日本語化して解釈するという観点から見れば、この「クラシコ」を「レアル・マドリー対バルセローナの対戦」と定義することは間違ってはいない。なぜ「EL=エル」というものが付くものを正式な形としてひけらかす人が多いのはわからないけれど、解説するなら「EL」とは男性定冠詞であり、直接の意味は持たないものの、名詞に「EL」が付いた場合は「唯一の、その」という意味を持つケースも存在する。
 従って、単に「リンゴ」と言うとどのリンゴでも構わないことになるけれど、「EL」リンゴみたいな使いかたをすると明確に「あるリンゴ」を指していることになり、他のものではないと区別されていると文法上理解することが可能になる。
 そのため、レアル・マドリー対バルセローナの対戦をさす場合はそれ以外あり得ないという意味で「EL CLASICO=エル・クラシコ」と表記される。クラシコについては後述したい。

 ■体験したダービーでの出来事

 熱い熱いと言われるスペインのダービーにはガリシア、セビージャ、エル・クラシコ、マドリー、アストゥリアス、カスティージャ・イ・レオンがあるが、この中で僕はガリシア、セビージャ、エル・クラシコ、マドリーの各試合を体験したことがある。

 それぞれ中々壮絶なことがあったので紹介してみたい。ちなみに、身の安全を100%確実に保ちたいと考えるなら、これらの試合には絶対に行かないほうがいい。テレビで見ているほうが数万倍楽しいこと請け合いだ。

 ■ガリシア・ダービー:デポルティーボ・デ・ラ・コルーニャ対セルタ・デ・ビーゴ
  2000年11月26日@エスタディオ・ムニシパル・デ・リアソール

 言うまでも無く、僕はセルタのファンなわけだが、屈辱的なことにホームのバライードスでのガリシア・ダービーを見たことが無い。住んでいる期間中のダービーがアウェーしかなかったため、仕方なくラ・コルーニャなどと言う存在してはいけない街に出かけるハメになってしまった。

 ガリシアは年間を通じて降雨量が多く、「太陽よりも傘を見ている日数のほうが多い」などと揶揄されることもある地域なのだけれど、この日は比較的天候も良く、曇ることはあったけれど基本的に日差しもありまともな一日だった。
 僕は当時住んでいたバリャドリーからビーゴに出て、用事を済ませてから電車でラ・コルーニャまでわざわざ行ってやった。リアソールを探す手間ももったいなかったため、駅でタクシーを捕まえてリアソールまで行くように命じたところで、あることに気が付いた。タクシー乗り場に停まっていたタクシーが全てシトロエン製だったのである。シトロエンと言えばフランスのメーカーとして有名で、2CVがつとに有名である。「ルパン三世カリオストロの城」の冒頭シーンでクラリスが乗っているのが2CVである。ちなみに、ルパンが劇中で乗っていたのはフィアット500(チンクエチェント)というイタリア車。
 そんなことはいいとして、シトロエンの最大の工場はビーゴにあり、ヨーロッパを走るシトロエン車のかなりの割合がこのビーゴ工場で生産されており、スペインを走るシトロエンはほぼ100%、ビーゴ工場出身だと思って間違いない。そんな「ビーゴ出身の車」にラ・コルーニャのタクシー運転手が日々の仕事を依存している。この痛快な状況がまず愉快だった。

 チケットを買って2時間ほど時間を潰し、腹ごなししてからリアソールに向かう途中の壁には有名な「VIGO,NO!」「Los vigueses,son hijos de puta de portugal(ビーゴ野朗どもはポルトガルの売春婦の息子)」という落書きが至るところに散りばめられており不愉快極まりなかったのだけれど、もっと凄かったのはその後。

 テレビで見ている限り、アウェー側に隔離されたセルタファンですら周りのクソコルーニャ野朗どもから物を投げ付けられていたのだから、一人で行く僕が堂々とユニフォームを着ていたら何をされるかわかったものではないと思ったので、控えめにセルタのピンバッジをつけるだけにしておいた。
 運よく誰にも気付かれずにそのままスタジアムに入れると思ったその瞬間、前方でビーゴを貶す歌を歌っていたバカな集団が突然歌を止め、こちらを振り返って歩き始めながら猛烈なブーイングを始めた。何かと思うと後ろからバスがやってきて、どうやらそれがセルタのペーニャが企画した応援ツアーのバスだったらしく、バスは一斉に取り囲まれてしまった。バスを殴る、蹴る、つばを吐く、窓にバナナ、ボカディージョ、ビールの缶、ライター、コイン、ありとあらゆるものが投げ付けられ、僕が見ていた数十秒間の間だけもバスのフェンダーやリア・バンパーはボコボコにされていた。

 そして次の瞬間、「ガシャーン!」という音と共にバスの窓ガラスがかなりの勢いで割れて飛び散り、警官隊が一気にこちらに向かってきた。良く見てみると拳5つ分ほどの「岩」が転がっており、しかも一つは窓ガラスを直撃して車内に投げ込まれたらしい。乗客達は警察の誘導で無事にスタジアムには入れたのだけれど、後日ニュースを見ると岩を投げた男は捕まっていた。

 さらに、道の真ん中に仁王立ちしていた男が僕を見て、何事か叫んでいるのが見えた。今から考えるとよせば良かったのだけれど、うっかり彼を見て目を合わせてしまったのが失敗だった。「てめえ、ビーゴから来たのかクソ中国野朗」と彼は言っていた。どうやら彼は視力がいいらしく、僕が密かにコートにつけていたセルタのピンバッジを目ざとく見つけたらしい。なお、僕は正真正銘の日本人なのだけれど、スペイン人には日本人も中国人も韓国人も全部同じに見えるし、スペインでは昔から東アジア人のことを蔑称で「チーノ=中国野朗」と呼ぶ。

 最初は危ないから無視していたのだけれど、彼は付かず離れずでずっと僕と平行して道の真ん中を歩き、何事かろれつの回らない口で叫んでいる。ずっと無視していると、彼は突然切れ始め、その辺に転がっていた様々なものを僕に投げ付け始めた。石、紙コップ、ボカディージョのカス、ワインの紙パック(Don Simonのやつ←スペインに行った人ならわかるだろうけれど)、などなど。幸運にも全部避けられたおかげで大丈夫だったのだけれど、どうやら彼は僕が避けたのが気に入らなかったらしい。最後には「とっとと失せろ、薄汚い中国(=東アジア)のクソ野朗!死ね!」と叫んだが早いか、どこで拾ったのかも分からないビール瓶(350ml)を2,3本思い切り全力投球してきた。足元、顔の横、背中の後ろをビュンビュン飛んで行き、かわせたと思っていたのだけれど、ビーゴに戻ってから見てみると足元で割れたビンの破片で脛を切っていたようだった。
 その瞬間、警察が飛んできて彼を取り押さえていたのだけれど、あの時はさすがに恐ろしかった。特にガリシア・ダービーの場合は僕も完全なる当事者になるため、あんな所にセルタの物を身に着けて行ったほうが悪いと言われるに決まっている。それ以来、関係ないダービーを見る時には絶対にどちらのものも身に着けないようにしようと心に決めた。

 …そろそろ眠くなってきたので、残りのダービーはまた後日。

◎ブログランキング◎


    

/ / 人気ブログランキングへ / ブログランキング

↑ ご協力をお願いします ↑

今シーズン初ゴール
2007年09月10日 (月) 12:00 | 編集

 ■Jonathan Pereira catapulta al Racing de Ferrol en la tabla
  ホナタン・ペレイラ、ラシン・デ・フェロールの順位を押し上げる

 今シーズン開幕直前に突如ラス・パルマスに移籍した福田健二。以前のスペイン国内の報道ではヌマンシアが福田と仙台の契約切れを待って冬の移籍マーケットで獲得することが濃厚と報じられていたのだけれど、結果的に開幕から合流できるラス・パルマスを福田は選んだということなのだろうか。

 その福田が所属するラス・パルマスはアウェーでラシン・デ・フェロールと対戦。ラシンのあるフェロールという街はココ。
 ビーゴやラ・コルーニャがあるガリシア地方にある。ここ数年でどうやらセグンダにも定着し、クラブとしてはそろそろ戦力を整えてプリメーラ昇格を狙いたいところだろう。

 ちなみに、ガリシア地方にはカトリックの三大聖地の一つサンティアゴ・デ・コンポステーラがあり、そのサンティアゴの紋章はちょうどLa Cruz de Santiago, emblema de la orden.こんな形をしており、「サンティアゴ十字」と呼ばれている。ガリシアを代表する街であるサンティアゴ・デ・コンポステーラだが街自体は大して大きいわけではない。
 …話が逸れた。デポルティーボだかホデールティーボだか良く知らないが、彼ら以外のガリシアのクラブは大概がこのサンティアゴ十字をモチーフにしたエンブレムを胸に付けており、それはラシン・デ・フェロールも例外ではない。

 セグンダに昇格した最初の年には、名前を忘れてしまったけれど確か30代前半の現役引退直後の監督が指揮を取っていて、こっぴどく負け続けはしたものの、そこそこ善戦していたような記憶がある。

 2ちゃんねるのスレッドに入り浸っていたり、現地サイトを翻訳サイトなどを使って読んでいるくらいいろいろ調べている人ならまだしも、他の日本のサッカーファンにとっては昔一部にいたことや、グアイレやアンヘルなどがいたことが影響してラス・パルマスのほうが有名だろうけれど、セグンダの中での実力拮抗具合としては今ではほぼ互角と見ておいた方がいいだろうし、福田が入ったからといってラス・パルマスが急激に強くなったわけでもないはずだ。もしそんなことが起こるのであれば、ヌマンシアは今頃プリメーラに昇格していただろう。

 試合は結局ラシン・デ・フェロールがホーム、ア・マラータで3,000人の地元ファンを前に3-1で勝利を収めたわけだが、ラス・パルマスの1点は福田が上げたもの。ただ、3点目を喰らった後の得点ということもあり、MARCAには「何の意味も成さないゴール」と切り捨てられてしまっていた。

 確かにそうかもしれないけれど、開幕3試合目で早くもゴールを決められるというのは大したものだと思う。高原も凄いと思うが、2部リーグでコンスタントにゴールできるFWというのはある意味で最も貴重な人材なのかもしれない。

 レアル・ソシエダはポリデポルティーボ・エヒードに、なんとホーム・アノエタで敗戦。アノエタのスタンドには大量の白いハンカチがヒラヒラと悲しげにはためいていたようだ。マラガやヌマンシア、セビージャ・アトレティコ、エルクレスなどが順調に勝ち点を重ねる中、降格組のセルタとレアル・ソシエダは完全に出遅れた形。

 冬までにどう立て直すかで来年の6月に笑えるかどうかがある程度読めるかもしれない。

◎ブログランキング◎


    

/ / 人気ブログランキングへ / ブログランキング

↑ ご協力をお願いします ↑

初勝利は遠く
2007年09月09日 (日) 12:00 | 編集

 ■El Celta no levanta cabeza
  セルタ、立ち上がれず

 リーガ・エスパニョーラ(セグンダ・ディビシオン)第3節
 セルタ・デ・ビーゴ 0?1 エイバル
 得点:82分 スルトゥーサ(エイバル)
 @エスタディオ・ムニシパル・デ・バライードス
 主審:テイシェイラ・ビティエーネス(カンタブリア協会)
 観衆:5,000人

 インターネットの進歩が素晴らしいと思うのはこんな時。昨日の北京オリンピック予選を見ようと思ってテレビをスタンバイしながらネットをあれこれと見ていたら、なぜかセグンダの試合を中継するネットTVを見つけたのでそのままセルタ対エイバルの試合を見てしまった。

 今シーズン初めて見たセルタのスタメンは以下の通り。

 GK ピント
 DF(右から) フリアン・バラ、ルベン、ペーニャ、アグス
 MF ロベルト、ビトーロ
    ホルヘ、クインシー
 FW ディエゴ・コスタ、マンチェフ

 結果としては82分に左サイドから上げられたクロスをロベルトがクリアしようとするも空振り。ルベンが付いていたけれど結局飛び込んできたエイバルのスルトゥーサにワンタッチで流し込まれてそのままタイムアップとなり、セルタは開幕から0勝1分1敗となった。

 前回の降格と違って、今回はチーム作りが遅すぎて手間取るだろうと以前書いたけれど、昨日の試合をフルで見るとその予測はどうやら完全に当たっているようだと感じる。恐らく負傷で欠場していたカノッビオが出ていれば多少は違ったのかもしれないけれど、ディエゴ・コスタ、ビトーロ、バラ、アグス、マンチェフ、クインシー、ロベルト…つまり、攻守の核となるメンバーの連携が全く取れていない。細かく見ていけばクインシーのスピードや仕掛け、キープ力に始まり、マンチェフの突破力や楔になる正確なポストプレーなどは目を見張るものがあったし、噛み合ってチームとしての統一性を持つことができれば恐らくセグンダでは圧倒的な強さを発揮できるだろうと思うのだけれど、今のところできている連携がホルヘとヌニェスの二人だけという状態では初勝利すら遠いのではないだろうか。

 楽しみだと思ったのは、失点の直前に交代で出場したアドリアン・ゴンサーレス。かつてレアル・マドリーで長らく活躍したミチェル(サルガードではない)の息子だ。父親と同様にサイドを主戦場とする彼のプレー機会はわずかだったけれど、父親と同じくドリブル突破には多少非凡なものを感じたし、クインシー、ヌニェス、ホルヘ、カノッビオとコンビネーションが確率されてくれば面白い存在になるかもしれない。

 守備面での連携はそこそこ良くて、ペーニャ、ルベンといった実力には折り紙つきのセンターバックコンビが若いアグスとバラを良くまとめていたという印象。特にペーニャの落ち着いた守備はやはり見ていて安心できる。途中GKのピントが飛び出してキャッチしようとしていたボールをなぜか彼を飛ばしてヘディングでバックパスしてしまい、ピントにキレられるというお茶目なシーンもあったけれど…。ボリビア代表やバリャドリーでやってくれていたようなプレーを今シーズンも続けてくれれば、恐らく何の問題もない。レキやコントレーラスが「何らかの」圧力でプレーできない今、頼れるのは彼ら二人であることは間違いないわけだから。

 中盤では昨シーズンまでサラマンカにレンタルされていたロベルト・ソウザとビトーロのコンビがなかなか良かったように思う。ビトーロのラシンでのプレーは残念ながら見たことが無いのだけれど、獲得した理由が何となくわかるような気がする。守備的な中盤の位置は恐らく今後ビトーロに任せるという意図があるのかもしれない。オウビーニャがバーミンガム・シティに放出された今、「4番」を背負っているということは、中盤のかじ取り役はビトーロに任されたと見るのが常識的だろう。

 ところで、放出と獲得が最後の最後まで繰り返されていたおかげでやっとメンバー表も正式に決まったようである。

背番号         名前                 登録名
  1   エステバン・アンドレス・スアレス        エステバン
  2   フアン・マヌエル・ペーニャ・モンターニョ    ペーニャ
  3   ジョルジュ・ルーカス・コゼール         ジョルジュ・ルーカス
  4   ビクトル・フアン・アニーニョ・ベルムデス   ビトーロ
  5   マティアス・レキ                  レキ
  6   ロベルト・ソウザ・レゼンデ            ロベルト
  7   アントニオ・ヌニェス・テーナ           ヌニェス
  8   ホルヘ・ラレーナ-アベジャネーダ・ロイ    ホルヘ
  9   ウラディミール・イワノフ・マンチェフ      マンチェフ
 10  ファビアン・ネストル・カノッビオ・ベンタベリー  カノッビオ
 11  イオナッシス・オッカス               オッカス
 12  アグスティン・ガルシア・イニーゲス        アグス
 13  ホセ・マヌエル・ピント・コロラード         ピント
 14  ヘスス・ペレーラ・ロペス              ペレーラ
 15  パブロ・コントレーラス・フィーカ          コントレーラス
 16  アドリアン・ゴンサーレス              アドリアン
 17  ディエゴ・ダ・シウヴァ・コスタ            ディエゴ・コスタ
 18  アントニオ・グアイレ・ベタンコール        グアイレ
 19  マリオ・スアレス・マタ                マリオ・スアレス
 20  ペタル・ディミトロフ・ザネフ             ザネフ
 21  フリアン・バラ・ロペス                フリアン・バラ
 22  ロベルト・ラーゴ・ソト                ロベルト・ラーゴ
 23  ルベン・ゴンサーレス・ローチャ          ルベン
 24  ホナタン・ビラ・ペレイラ               ホナタン・ビラ
 25  クインシー・オウス・アベイエ            クインシー
 26  セルヒオ・アルバレス・コンデ            セルヒオ・A(アルバレス)
 27  ジョエル・ロドリゲス・オテリーノ          ジョエル
 28  リカルド・アルバレス・プイ              リチ
 29  ダニエル・アバロ・パウロス             ダニ・アバロ 

 首脳陣の立ち振る舞いややり方に腹が立つことは今でも山ほどあるのだけれど、昨日のゲームを見ていると、チームとして「こうありたい」という意図は伝わってきた。そして、そのあり方自体は否定すべきものではないように感じる。…と言っても、そのあり方自体はとてもシンプルなもの。「サイドを使って効率的に相手陣内まで入り、オーバーラップしたサイドバックと真ん中に構えるメディオ・セントロとメディア・プンタがトップを上手に使って素早く展開してゴールを奪う」。どこのチームでも実践したくてやろうとしていることに過ぎないけれど、これをきちんとできるチームは極めて少ない。できるメンバーとできないメンバーがいるわけだから、できそうなメンバーがいるだけでもセルタは幸せな部類に入るのかもしれない。

 それでも、降格したレアル・ソシエダと同じギプスコア県にあるエイバルのように特に取り立ててインパクトの無いチームでも総合的には完成されたチームには歯が立たないのが今のセルタだ。

 だから、初めてゲームが見れた今回は大目に見るとしても、次に試合を見ることができた時、例えば2ヵ月後とかに同じ試合を見せられたら、恐らく我慢できないだろう。単純計算で他のチームよりも1ヶ月から1ヵ月半くらいはチーム作りが遅れているのは仕方が無い。ただ、それを取り戻すために2倍か3倍くらいは練習してさっさと形を作ってもらわないと困る。来年、セグンダに”残留”することになった場合、今のメンバーが残ってくれるとは限らないのだから。

◎ブログランキング◎


    

/ / 人気ブログランキングへ / ブログランキング

↑ ご協力をお願いします ↑

素晴らしき哉、泥沼
2007年09月05日 (水) 12:00 | 編集

 ■Placente: ´Que demuestren ante la Justicia que no soy italiano´
 プラセンテ「彼らは法廷で私がイタリア国籍ではないと言った」

 ■Placente llevara al Celta a los tribunales por su rescision
 プラセンテ、契約解除を巡ってセルタを裁判所へ送る

 どうやら、今のセルタ首脳陣は自分達の思い通りになる選手以外はいらないと考えているようだ。表立って報道に登場する首脳陣は今のところカルロス・モウリーニョ会長と、ラモン・マルティネスSDしかいないわけだが、僕が今のところ受け取っている印象では、彼らはセルタを「自分達のもの」だと思っているように感じる。

 本当にそう思っているとしたら、それは大きな間違いだとハッキリ言ってあげたほうがいいだろう。何かが起これば恐らくすぐにでも彼ら二人はクラブを出て行くことになるに違いない。「何か」とは、例えば今現在は自分の事業をビーゴで悠々自適に展開しているヴァレリー・カルピンが、シビレを切らして会長に立候補したりすれば、あっという間にファンはカルピンの側について現首脳陣を追放するかもしれない。

 プラセンテの言い分としてはこうだ。
 ◆「自分はイタリア国籍を持っていることに何ら疑いを持っていないが、クラブ首脳陣のある人物はそれを疑っていた。セルタを去ることにしたのはそれが理由で契約を解除し、法廷に行くことになった。(既に2年間EU圏内扱いとしてプレーしている事実があり)もし自分がコムニタリオとしてプレーしたのであれば、それが真実だからだ。けれど彼らは契約を解除することに固執したし、だから私は契約を解除した。ただ、私は裁判所へ行くことにするよ。なぜなら、間違いなくイタリア国籍は持っているわけだから」(FARO DE VIGOの記事より)

 ◆「プレシーズンが始まった時からレキ、コントレーラス、そして自分のように彼らが放出したい選手達がターゲットにされていた。自分の場合はパスポートの問題が契約を解除するのに絶好の話題になったので飛びついたんだろう。自分のパスポートには一切何の問題もないと断言できる。ただし、まずは裁判所へ行くことにするよ」 (MARCAの記事より)

 どちらを信用すべきなのか微妙なところだが、クラブの対応とこういう扱いをされた選手達の対応、特に泣きながら記者会見を、それもクラブの施設とは一切関係ないホテルでひっそりと行わなければならなかったグスタボ・ロペスの対応などを見ていると、恐らく選手達の言い分が正しいのだろうと思う。
 苦々しいのはそれでも、このクラブは自分達が愛着を持ち、生涯追い続ける唯一のクラブであるということだ。愛するクラブが愛する選手に手酷い扱いを平気で行う。そしてそれでも自分達はクラブを守ろうとすら思っているこの矛盾がある。
 かくもサッカーファンの心理とは矛盾に満ちている。

 ちなみに、同じガリシアにある汚らわしい街にある汚らわしいクラブがプラセンテの獲得に名乗りを挙げたそうではあるのだが、勇敢なディエゴ・プラセンテは次のようにコメントした。

 「あのクソ野朗どもが哀れにも左サイドバックを右往左往しながら探していようがなんだろうが知ったことじゃない。何があろうとあんな薄汚いユニフォームを着るつもりは毛頭無いよ(笑) ビーゴの人達の気持ちを尊重するのであれば、そんなことは人道に外れた行為だと誰もが理解できるはずだからね」(ごく一部筆者の確信に満ちた想像を含む意訳)

 考えてみればおかしな話だ。既にプラセンテはレヴァークーゼン時代を含めると6年間ヨーロッパでプレーしてきており、セルタに移籍してきた2年前の段階で獲得の決め手になったのは「移籍金がゼロで、しかもコムニタリオであること」だったはず。
 いかにファンから賛否両論あったオラシオ・ゴメス前会長であったとしても、側近のフェリクス・カルネーロやアルフレード・ロドリゲスが国籍やパスポート関係の調査をおざなりにしていたとは思えないし、尚且つLFPへの選手登録を誤魔化せるはずもない。LFPへの登録については10数年前の登録料未払い問題で降格ペナルティーを受けそうになって散々懲りたはずだからだ。

 まあいい。いずれにしろ、FARO DE VIGOや現地ブログでのアンケート調査「セルタの現首脳陣は来シーズン以降も続投すべきだと思うか」の問いに対して、7割近い回答者が「NO」を突き付けている。

 市民の熱く切ない思いが込められた空色の旗を、自分の色に染め直そうと躍起になるのであれば、例え昇格を1年で成し遂げたとしても彼らがバライードスのパルコにふんぞり返り続けるのは難しいかもしれない。

 何度も言うけれど、アナタ方が選ぶのは自由だけれど、僕達ファンもアナタ方を選ぶ権利があることを忘れないほうが身のためだよ。

 ◎ブログランキング◎


    

/ / 人気ブログランキングへ / ブログランキング

↑ ご協力をお願いします ↑

ディエゴ・プラセンテ、セルタを去る。
2007年09月04日 (火) 12:00 | 編集

 ■El Celta despide a Placente
  「セルタ、プラセンテに別れを告げる」

 9月4日、セルタはアルゼンチン人DFディエゴ・プラセンテを今シーズンのLFP(Liga de Futbol Profesional)にプレー選手登録しないと発表。同時にプラセンテとの契約を解除したと発表した。

 いろいろと憶測は飛び交っていたのだけれど、どうやらプラセンテがパスポートに問題を抱えていることは確かなようだ。
 FARO DE VIGOの記事にもハッキリしたことは書かれておらず、「恐らくイタリアのパスポートにあったであろう問題と関係があると思われる」という記載に留まっている。プラセンテは2005-2006シーズンの昇格と共にレヴァークーゼンから移籍金ゼロでセルタに移籍してきており、その時の触れ込みでは「イタリアのパスポートを持っているため、EU圏内選手としてプレーする」ということだった。2005-06シーズンは25試合、2006-07シーズンには34試合をリーガでプレーしており、間違いなく彼はセルタの主力として計算される存在だった。

 ところが、開幕前になってなぜかプラセンテが選手登録されていないという事実を現地のブログを始めとするファンが気づき始め、プラセンテもセグンダに嫌気がさして移籍かと騒ぎ立てていたのだが…。

 数ヶ月前からクラブはプラセンテに対し、パスポートの提出を要求していたものの、プラセンテ側からは一向に現物が提示されず「手続きの問題で遅れている」という説明があったのみ。状況が一変したのは選手登録が締め切られる間際になってからで、結局プラセンテからはコムニタリオ(EU圏内扱い)としてプレーできることを証明できるパスポートの提示はされなかったという。

 であれば、EU圏外扱いにして登録し直せば、というのが素人考えというものだが、カルロス・モウリーニョ会長は「経営上の判断」として、プラセンテを今シーズン一切の公式戦に選手登録しないと発表。それ以上の説明はア・マドローア練習場で行われた記者会見ではされなかった模様。

 いずれにしろ、これでプラセンテが空色のユニフォームを着てバライードスでプレーするのを見ることは今後一切なくなった。ちなみに、早くもグラスゴー・レンジャーズ、リヴァプール、ウィガンなど、スコットランドとイングランドのクラブから獲得の打診が来ているとのこと。スカパーにでも加入すればプラセンテ本人は見ることができるのだろうけれど、残念ながら僕は「セルタの選手ではない」ディエゴ・プラセンテを見るためにお金を払うほど裕福な人間ではないのだった。

 さようなら、プラセンテ。来てくれて嬉しかった。

 ■Okkas: "Vengo para llevar a este equipo a Primera"
 オッカス「このチームをプリメーラに連れて行くためにやって来た」

 …なんだか、2ちゃんねるのセルタスレの流れをなぞっているみたいになっているが、気にしないで欲しい(笑)

 ビーゴに到着して記者会見を行ったキプロス代表FWイアニニス・オッカスは、
 "Vengo para llevar a este equipo a Primera Division. Elegi venir aqui porque este es un equipo de primera categoria. He sido tres veces campeon de la Liga griega con el Olimpiakos y para mi seria muy dificil de asumir venir a un equipo que no sea protagonista y que no tenga objetivos"
 「自分はこのチームをプリメーラに連れて行くためにやって来た。来ることを選んだ理由は、プリメーラとういカテゴリーに相応しいクラブだと思ったからだ。自分はギリシャリーグでオリンピアコスと共に3度チャンピオンになっており、主役になれないような目標の無いクラブでプレーするという選択肢は難しかったはずだ」

 とコメント。これまでのセルタを見てきた身としてはいささか後ろめたい気持ちになるほどのコメントなのだけれど、とりあえずウソでもそう思ってくれているのであれば素直に受け取っておこう。昇格できたところで残留してくれる保障もないことだし_| ̄|○

 「まずやらなければいけないことはセルタと昇格すること、その後はいるべき場所で主役になることが重要だ。自分のフィジカルコンディションは上々。フィジカルコーチとトレーニングしていたし、代表でもトレーニングをしていた。監督がチャンスを与えてくれるのであれば、すぐにでもプレーできる」
 と、彼は明日行われるコパ・デル・レイのマラガ戦でプレーできるとアピールした。

 会長はベンチのメンバーが素晴らしく、競争力のあるチームになったとはしゃいでいるようだけれど、コパで勝つよりもまずはリーグ戦で1勝することが重要になるだろう。
 ちなみに、新加入のアドリアン・ゴンサーレスはマラガ戦に召集されているが、オッカスは見送られている。

 ◎ブログランキング◎


    

/ / 人気ブログランキングへ / ブログランキング

↑ ご協力をお願いします ↑

プエルタに捧げる勝利
2007年09月03日 (月) 12:00 | 編集

 ■El filial sevillista le brinda su primer triunfo a Puerta

 「セビージャの子供達、輝ける初勝利をプエルタに捧ぐ」

 セグンダに久方ぶりに昇格したセビージャの下部組織、セビージャ・アトレティコはエスタディオ・エルマンティコでサラマンカを破り、その初勝利を亡きアントニオ・プエルタに捧げた。
 セビージャ育ちのアントニオ・プエルタにとっては、ひょっとするとセビージャそのものが捧げる勝利よりもこちらのほうが嬉しいと感じたかもしれない。「明日のプエルタ、明日のセルヒオ・ラモス、明日のヘスス・ナバス」を夢見て練習に励み、昇格をかけて戦ってきたセビージャ・アトレティコの選手達にとっては、プエルタの死は自分の兄弟姉妹が亡くなったような悲しみだったことだろう。

 この試合でも当然試合前に黙祷が捧げられ、恐らくセビージャ・アトレティコの選手達は懸命に戦ったのだろう。それでも、MARCAの記事では「少しのフットボール」と揶揄されるほど拙い試合内容ではあったみたいだけれど…。
 試合そのものが荒れ模様だったことは、前半わずか14分でセビージャ・アトレティコにPKが与えられたことと何か関係があったのだろうか。イエローカードも11枚が乱れ飛ぶ壮絶な光景だったようだ。

 決してこんな美談を何度も見たり聞いたりしてはいけないと思うのだけれど(二度と怒るべきではないという意味で)、それでもこういったシーンは感動的だ。サッカーは確かに人を殺すこともあるのだけれど、同時に生きていることを実感させもする不思議なものだとつくづく思う。スタジアムでの死とそれを乗り越える人々の話はどこの国にもいくつもあって、それを乗り越えなければ先に進めないのは少し悲しかったりする。

 日本ではもう既に報道されなくなっているプエルタの話題だけれど、テレビシオン・デ・ガリシアやTVEなどではまだプエルタの話が報道されているし、現地の新聞では当然追悼コンテンツがアップされたまま。

 しばらくはまだ、プエルタはスペイン人達のそばにいるのだろう。

◎ブログランキング◎


    

/ / 人気ブログランキングへ / ブログランキング

↑ ご協力をお願いします ↑

セグンダの洗礼
2007年09月02日 (日) 12:00 | 編集

 ■El Castellon tambien puede con el Celta

 リーガ・エスパニョーラ(セグンダ・ディビシオン)第2節
 カステジョン 2?1 セルタ・デ・ビーゴ
 得点:69分 ヌニェス(セルタ・デ・ビーゴ)
     72分 アラーナ(カステジョン)
88分 アウレリオ(カステジョン)
 @エスタディオ・カスタリア
 主審:ロダード・ロドリゲス(バレアレス協会)
 観衆:11,000人

 地獄の黙示録ならぬ、地獄のセグンダが幕を開けて2週間。プリメーラの華やかな話題とはかけ離れたドロドロした地を這うような戦いが同じスペイン国内で展開されている。

 スペインに住んでいた時、幸運にもプリメーラのレアル・マドリーやバルセローナ、バレンシアやアトレティコなどの有名クラブ以外に、僕はセグンダの試合を何試合も見る機会に恵まれた。

 エイバル、コルドバ、エルチェ、スポルティング…。やり方さえかみ合えば、いつ昇格してもおかしくないクラブ達の戦いぶりは、まさに「しがみついてでも」というもの。1点取ったと思えば接触プレーで5分。CKで1分。FKで2分といった具合にとにかく時間を消費する術に長けている。
 それでいてサッカーの内容そのものが空っぽかと言えば決してそうではなく、プリメーラから降格したほとんどのクラブが試合の進め方やセグンダの荒波に揉まれた各クラブに煮え湯を飲まされ続けた。

 今でこそセビージャはプリメーラに定着しているが、10年ほど前にセグンダに降格してからは数年間エレベーターを繰り返し、1年で戻ると豪語したアトレティコもエイバルやエルチェに勝ち点を取りこぼし2年間セグンダにいるハメになった。

 何度も繰り返すが、リーガ・エスパニョーラのセグンダ・ディビシオンはそれほど苦しいリーグだということなのである。

 その中でセルタはプレシーズンから出遅れていた。一喜一憂しても仕方が無いのでオフの期間は話題をブログには上げなかったのだけれど、前回の降格時にはいち早く補強を遂行してチーム作りに着手していたおかげでスタートダッシュにも成功したのだが、今回は各種のゴタゴタが先行してしまい、どうしてもチームの土台作りが後手後手になっている印象は否めない。
 恐らく開幕後苦しむだろうと思っていたが、第2節で早くも敗北を喫している。ダイジェストを見るとセルタの先制点は素晴らしいものだったのだけれど、その後の2失点はお粗末としか言いようがない。

 カステジョンの1点目はエリア外10メートルほどのところからのFK。左のファーサイドに流れてヘッドで折り返されたボールをGKピントがパンチングしたものの、同時に飛び込んできていた相手選手、見方DF2人と交錯して倒れ、エリア外にこぼれたボールをダイレクトで打ち込まれたもの。「ファウルだ」とアナウンサーは騒いでいたが、あのシーンでファウルを取っていたらサッカーの試合が成立しなくなるだろう。むしろこぼれ球をチェックに行かなかった選手を責めるべきシーンだったと思う。

 2点目も同じような形でFKからのこぼれ球を押し込まれた形。こういう失点を見るとチームとしての統一意識の欠如を感じてしまうと言うか、ディフェンス時の意識をどのように植え付けているのか、練習を疑問に思ってしまう。伝統的にセルタはセットプレーからの失点は多いけれど、そんなことは就任する監督なら全員しっていることで、唯一それを解決できたのがハビエル・イルレタゴジェーナ・”イルレタ”だった。その時に築いたディフェンス・ラインを使って、ビクトル・フェルナンデスがチームを発展させ、ミゲル・アンヘル・ロティーナが更に強固にしてチャンピオンズ・リーグまで進出したのだけれど、フェルナンド・バスケス以降はあまりディフェンス面で発展性があったとは思えない。

 ただ、スタメンの11人を見るとディフェンスラインではルーカス。中盤では攻撃を任されるカノッビオとヌニェスしか昨年の在籍選手がいない。特に中盤の底はビトーロとロベルト・ソウザ(昨年はサラマンカにレンタル)という新加入の2人組。センターバックコンビに至ってはルベンとペーニャというこれまた新加入。ペーニャはバリャドリーなどでも実績があり実力は折り紙つきなのだけれど、センターバックという繊細なポジションは熟成が必要なだけに、まだまだ難しいだろう。

 結果的に1年で昇格できればそれはそれに越したことはないのだけれど、今最も重要なことは3年後、4年後を見越して最終的にプリメーラに定着できるチームを作ること。そのために監督も含めてクラブ全体の体制を見直す必要はある。

 何はなくとも地獄の釜が蓋を開け、グツグツ煮えたぎる中に飛び込もうという物好きな選手も来てくれた。
 今日、新加入のオッカスとアドリアン・ゴンサーレスがビーゴに到着し、明日の練習から参加するという。クインシー・アベイエが合流しているのかどうかはわからないけれど、今いるメンバーがかみ合ってくれば、1年で昇格というのもまんざら不可能な話でもない。

 降格は残念だけれど、やはりセグンダは面白い。

◎ブログランキング◎


    

/ / 人気ブログランキングへ / ブログランキング

↑ ご協力をお願いします ↑

Es la plantilla para primera. - !!Hala Celta!! edicion Blog - 楽天ブログ(Blog)
2007年09月01日 (土) 12:00 | 編集

 ■Asi es el Celta 2007/08

 8月31日の深夜0時をもってシーズン前の移籍期間が終了し、セグンダ・セルタのメンバーもこれで確定となった。

 セルタ・デ・ビーゴ07-08シーズン登録メンバー
 ◆GK◆
 ホセ・マルエル・ピント・コロラード
 エステバン・アンドレス・スアレス

 ◆DF◆
 ジョルジ・ルーカス
 フアン・マヌエル・ペーニャ
 ルベン・ゴンサレス・ローチャ
 パブロ・コントレーラス・フィカ
 マティアス・レキ
 ペタル・ザネフ
 フリアン・バーラ
 アグスティン・ガルシア

 ◆MF◆
 ロベルト・ソウザ
 ホナタン・ビラ
 アントニオ・ヌニェス・テーナ
 ファビアン・ネストル・カノッビオ・ベンタベリー
 ホルヘ・ラレーナ-アベジャネーダ・ロイ
 ロベルト・ラーゴ・ソト
 マリオ・スアレス・マタ
 ビクトル・アニーニョ・ベルムーデス
 アドリアン・ゴンサーレス
 クインシー・オウス・アベイエー
 
 ◆FW◆
 ヘスス・ペレーラ・ロペス
 アントニオ・グアイレ・ベタンコール
 ウラディミール・イワノフ・マンチェフ
 ディエゴ・ダ・シウヴァ
 イオアニス・オッカス

 最大の驚きは最後の最後で発表されたアーセナルからレンタルのクインシーだろう。前回のワールドユースで日本と対戦し、U-20日本代表のサイドをズタズタに切り裂いたシーズンは記憶に新しい。アーセナルでなぜ出番が無かったのかまでは知る由もないのだけれど、上手く使えれば戦力にはなる。

 面白いと思うのはキプロス代表のオッカスとレアル・マドリー・カスティージャからレンタルのアドリアン・ゴンサーレス。オッカスは全く知らないので何とも言えないが、スペイン現地のブログで紹介されていた動画を見る限りだとシュートの思い切りも良く、得点の匂いがするFW。
 アドリアン・ゴンサーレスはレアル・マドリーとスペイン代表で長い間活躍していたミゲル・アンヘル・ゴンサーレス「ミチェル」の息子。将来が楽しみな選手であることは確かなのだろうけれど、活躍したところで恐らくマドリーに戻るだろう。買い取りオプションも付いていないことだし。

 今週の第2節ではカステジョンと対戦するセルタ。プエルタの一件があってまだ1週間もたっていないけれど、それでも世界は動き続ける。


    

/ / 人気ブログランキングへ / ブログランキング

↑ ご協力をお願いします ↑

©!!Hala Celta!!,Shima todos los derechos reservados / Template by 【投資信託のことなら】投信Web /

Powered by .
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。