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!!Hala Celta!! edicion Blog
セルタ・デ・ビーゴとリーガ・エスパニョーラ、スペインのことについて書き連ねているブログ。
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オッカスと日曜日。
2007年11月29日 (木) 22:43 | 編集
 ■Okkas estará de baja entre 4 y 5 semanas
  オッカス、4~5週間欠場の見込み。

 セルタのキプロス代表FWイアニニス・オッカスが、29日の練習中に負傷し、病院へ直行。精密検査を受けたところ、大腿筋の部分断裂と判明。約4週間前後を欠場することになった。

 今のところ4ゴールとチームの得点王になっているオッカスの離脱はちょっと痛い。ただ、ここのところヘスス・ペレーラが調子を上げてきて復活気味なので、彼には期待したいところだ。
 得点ということで言えば、ホルヘが3ゴールでオッカスに次いで得点を挙げているけれど、ホルヘの場合は今シーズン、ピボーテ(所謂ボランチ)の位置で復活したところもあるので、彼のポジションを前にしたり、彼自身にゴールを求めるのはいささか筋違いだろうから、やはりFW陣にはもっと得点を獲ってもらいたいというのが正直なところ。何より、得点がなければ勝てないし。

 ■またしても12時。

 ところで、今週末に行われる第15節マラガ戦@ラ・ロサレーダは、またしても日曜日12時のCanal+枠に設定された。
 これで今シーズン、Canal+での試合は6試合目。ここまではコルドバ、エルチェ、ヌマンシア、スポルティングと対戦しているが、勝ったのはスポルティング戦のみ。言ってみれば「魔の日曜日」になりつつある。

 マラガはアンダルシア地方にあるため、この時期でも昼間はけっこうな高さの気温になる。僕は11月の末にセビージャに行ったことがあるけれど(スペインのダービーに関するエントリー参照)、真昼間は歩くと汗をかくくらいの気温だった。冬だからといって寒いわけではないのだ。…夜は寒いけど。

 テレビも新聞も「El Partido de Primera=プリメーラの如き試合」などと煽るのは結構なのだが、15節目にしてすでにCanal+枠の約半分がセルタの試合ってのはどうなんだろうか。日本で結果を追っている身としてはこちらのゴールデンタイムに経過が追えるので助かると言えば助かるけれど、やるほうはたまったものじゃないだろう。

 今は日本でもセグンダの試合結果まで携帯で見れるような時代なのだし、普通の時間、例えば17時キックオフ枠にしてくれても全く構わないのだが…。
 と訴えたところで聞いてくれるわけもないんだけど。
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岡田代表監督誕生…?
2007年11月28日 (水) 23:36 | 編集

 ■12・7岡田日本誕生へ 再び日本救う

 うーむ…。一体全体、なぜ岡田なのか。

 これがワールドカップ直後とかのタイミングであればわからないではないのだけれど、オシムの路線を継続するというのであれば、”岡田ではないだろう”というのが個人的な感想。では誰が?と突っ込まれると微妙なところだけれど、別にユーゴ系の監督である必要は全くないわけだから、似たようなチーム作りができそうな監督を据えるべき、ということになる。

 ある程度知名度と実績のある監督で現在無職の人材はけっこういるわけだから、当たってみれば意外と引き受けてくれる「え!あの人が?」という人物はいるんじゃなかろうか。

 毛色は違ってもそこそこオシムの目指していたようなサッカーと似た感じのことを実践して結果を出した監督、ということであればスペインのビセンテ・デル・ボスケが無職だ。まあ、無職とは言ってもラジオやテレビ、それに新聞のコラム執筆なんかもやっているから別にプータローなわけではないけれど。

 「マドリーのタレントと日本を一緒にするな」と言われればそれまでだろうけれど、それはオシムにも言えることで、日本にはストイコヴィッチもサヴィチェヴィッチもプロシネツキもいないけれど、ある程度の形はこの1年半で作られてきた。今ある材料で最高の結果を出せ、と言われればデル・ボスケであればせめて予選突破くらいはやってくれそうな気はするんだが…。
 スペインで言えばホセ・アントニオ・カマーチョも今のところフリーじゃなかろうか。カマーチョの場合はいささか柔軟性には欠けるかも知れないけれど、彼は「真面目な」選手が好きだし、その点では日本人選手のことは気に入るかもしれない。まあ、スペイン人を監督にしようと思ったらまず彼らのアジアに対する偏見を取り除くところから始めなければいけないから大変だろうし、そもそもイベリア半島からなかなか出ない連中だから、そこも難しいかもしれないけれど。

 ただ、何も無理矢理外から連れてくる必要も無いと思うし、オシム本人の意識も回復傾向にあるわけだから、意識が戻って会話ができる状態になってから相談するということも可能性としてなかったわけではないのか? そうでなかったとしても、一番疑問なのは「反町、大熊は何のためにベンチに入っていたのか」ということになる。

 U-22代表監督専任になるまでは反町監督だってA代表コーチだったし、U-20監督だった大熊監督をA代表コーチにしたのはそもそもオシムが「日本人の指導者が経験を積まなければ意味がない」と言っていたからじゃなかったか? であるならば、反町-大熊の2頭体制で予選に臨むくらいのことはしてもよかったんじゃないかと僕は思うのだけれど…。

 岡田監督がオシムと同じサッカーをできるわけはないし(能力的にではなくて別の個人であることから)、そもそもここから岡田式サッカーをチームに植えつけるには時間が足りないんじゃないのか? だったらある程度オシムが何を考えているのか、この1年半じっくりと傍で見てきた人物を暫定的に監督に据えるほうがよほど納得がいくというものなのだけれど、日本サッカー協会が何を考えているのかイマイチよくわからない。

 小野技術委員長は「岡田さんしかいないと思った」と語ったそうだけれど、穿った見方をしてしまうと実は「知っているのが岡田さんしかいなかった」とかそういうことじゃなあるまいな、と思ってしまう。あとは「フランスの借りを今度こそ一緒に返してやろう!」とか個人的な感情から選んだとか…。まあ、このあたりは多少大げさな言い方になるかもしれないけれど、この人選を見るとそう言われても反論した場合にあまり説得力がない。

 岡田監督が正式に就任会見を開いたわけではないにしろ、他の候補者とは接触していないと協会が言っているのだから多分すぐ正式に発表されるのだろう。彼がどういうコンセプトでチームを作るつもりなのかまだ何もわからないけれど、一からチームを作り直すようなことをするつもりなら、あと2~3年は日本代表にドイツ大会以上の期待は持てないだろうなあ。それ以上の結果を出したら、別の意味で驚きと賞賛が沸き起こるだろうなあ。

 果たしてどうなることやら。先行きが思いやられる。

    

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セルタ関連ニュース拾い読み。
2007年11月28日 (水) 21:34 | 編集
 ■Manchev: "Se me ha pasado por la cabeza abandonar el Celta"
  マンチェフ「セルタを出て行くことが頭をよぎった」

 MARCAの記事では今シーズン、バリャドリーから移籍してきたブルガリア人FWウラディミール・マンチェフが、冬の移籍市場で移籍も視野に入れていると報じている。
 それもそのはずで、マンチェフは同じブルガリア人のフリスト・ストイチコフの指揮下では6試合に出場し、そのうち2試合が先発出場。しかし、フアン・ラモン・ロペス・カーロ就任後は一度も出場していない。最後にマンチェフがピッチに立ったのは9月30日のエルチェ戦。アウェーのマルティネス・バレーロで76分にロベルト・ラーゴと交代で出場したのが最後になっている。

 セグンダのバリャドリーで獅子奮迅の働きをして、やっとプリメーラに昇格したと思ったら今度は一年でセグンダのセルタに逆戻り。本人としては今度こそ実力をクラブに認めさせてスペインで再び一花咲かせようという野心もあったのだろうけれど、これではテンションも下がりっぱなしだろう。

 本人はクラブと今後について何かしらの話し合いを行ってはいないし、今後も個人的に話し合いを行うことはないとコメントしているけれど、曰く「代理人が何をするかはわからない」とのこと。暗に、将来のことは代理人に一任している、とういことを仄めかしている。
 試合に出場できていないことには全く満足はしてないと語りながらも、「今のところ、一度もセルタに移籍して後悔したことはない。例えプレーが良かろうと悪かろうとね」と答えているのを見ると、本人もけっこういろいろと悩んでいるんだろうということが伺える。ここで余計なことを口走って、負債返済の足がかりにしようと移籍金交渉の道具にされるのが嫌なのだろう。そりゃそうだよな。

 今のところゴールも決めていないし、いなくなっても後から振り替えれば「ああ、いたよね」になってしまうのかもしれないけれど、彼がいるというだけでFW陣の層が厚くなったように感じるわけだから、チャンスは与えてみたいが、どうなるのだろうか。

 ■El Celta no recurrirá la sanción a Lequi
  セルタ、レキへのサスペンションに控訴せず。

 日曜日のジムナスティック戦で、もつれた相手を主審の前で殴るという暴挙に出て見事な退場劇を演出したセルタのアルゼンチン人DFマティアス・レキはスペインサッカー協会規律委員会(=el Comité de Competición de la Federación Española de Fútbol)から2試合の出場停止処分を受けているが、セルタはクラブとしてこの決定に対し控訴しない方針を固めた。

 まあ、そりゃそうだろう。あんなことしといて「2試合は重過ぎる」なんて控訴しようものなら世界中からバカにされても仕方がない。

 このレキの出場停止を受けて、恐らくは次節アウェーでのマラガ戦ではルベンとコントレーラスのセンターバックコンビということになるのだろう。

 しかし、今シーズンはセンターバックの退場が多いなあ。ルベン、レキ、確かペーニャも退場になっていたような気がするが…。退場していないのは出場機会そのものがなかったコントレーラスだけか・・・。

 ■El Racing puede ser el nuevo equipo de Iriney en enero
  ラシン、1月にイリネイの新たなクラブとなる可能性。

 ラシン・サンタンデールの会長フランシスコ・ペルニーアとゼネラル・ディレクターロベルト・ベドージャがビーゴを訪れ、セルタのカルロス・モウリーニョ会長と会談。飼い殺し状態になっているブラジル人MFイリネイの冬の移籍について話し合ったらしい。
 イリネイにとってはその方がいいのだろう。あれだけ身勝手なことをされてまで、そのクラブのためにプレーしようなどとは思えないというのが当たり前だ。

 たった2年しか見れなかったけれど、いい選手だったなあ…。
    

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負けずとも勝てじ。
2007年11月26日 (月) 12:00 | 編集

 ■Ruben rescata un punto para el Celta en el minuto 90
  ルベン、90分に1点を拾い上げ、セルタを救う

 リーガ・エスパニョーラ(セグンダ・ディビシオンA)第13節
 セルタ・デ・ビーゴ 1-1 ジムナスティック・デ・タラゴーナ
 得点:18分 カジェ(ジムナスティック)
     90分 ルベン(セルタ・デ・ビーゴ)
 @エスタディオ・ムニシパル・デ・バライードス
 主審:エルナンデス・エルナンデス(カナリアス協会)
 観衆:8,494人

 

「勝っているチームはいじるな」というのが有名なサッカーの格言みたいなもので、よほど戦術的に豊富な引出しを持っている監督だったり、チームとして陣容をころころいじっても影響がないどころかプラス・アルファが望めるくらい戦力を抱えているクラブでもない限りはこの格言に従うのが定石と言える。

 だから、前節のエルクレス戦とGK以外はスタメンをそっくりそのまま使ってきたロペス・カーロは「間違いではなかった」と言えるのだろう。実際に負けなかったわけだから。
 残念なのは勝てなかったこと。ロペス・カーロ就任以来、セルタはバライードスで一度も勝っていない。ロスタイムにルベンがゴール前のゴチャゴチャから足を出して押し込んだことも、ひょっとしたらスタメンをいじっていればあり得なかったのかもしれない。例えば、オッカスを途中出場ではなく、ペレーラとの2トップで使っていたら…?

 後半のレキのくだらない退場がなければ展開は違う意味でも違っていたのかもしれない。勝ち点が取れたことで問題を摩り替えて良しとするのは危険だけれど、今はとにかく勝ち点を落とさないことが最も重要だ。

 レアル・ソシエダがマラガをホームで破り、スポルティングがカディス相手に順調に勝利を収め、ヌマンシアがグラナダ74に意外な敗北を喫した。その影でラシン・デ・フェロールがセビージャ・アトレティコと引き分け、コルドバがなんと最下位ラス・パルマスに敗北。さらにアラベスとエルチェが引き分けたことでセルタはまだ6位をキープしつつ、下位との勝ち点差を微妙に広げることに成功した。昇格圏内との勝ち点差こそ6に広がりはしたものの、今後上位との直接対決をまだまだ残していることを考えれば、これで手を打つべきなのかもしれない。

 次節のマラガ戦はアウェー、ラ・ロサレーダ。この試合にだけは勝たなければならない。オウンゴールだろうとなんだろうと、勝ち点3を取ることが昇格を左右することになるというような勢いでかからなければ、あとで後悔することになっても後の祭りだ。特に、今後カディスとの試合を控えている以上、調子を落としてグスタボ・ロペスをバライードスに迎えるわけには断じていかない。

 年内残り4試合。昇格圏内を見据える位置は、現状より下げることがないように準備をして臨まなければならないだろう。

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アリカンテからプリメーラへ。
2007年11月19日 (月) 12:00 | 編集

 ■El Celta se mete en la pelea ganando en el Rico Perez
  セルタ、リコ・ペレスでの殴り合いを制す

 リーガ・エスパニョーラ(セグンダ・ディビシオンA)第13節
 エルクレス 0?1 セルタ・デ・ビーゴ
 得点:56分 ペレーラ(セルタ・デ・ビーゴ)
 @エスタディオ・リコ・ペレス
 主審:ペレス・リマ(カナリアス協会)
 観衆:11,000人

 直前の5試合を2勝3分という状態でエルクレスのホームタウン、地中海沿岸の街アリカンテに乗り込んだセルタ。結果は0-1の勝利で、この結果昇格圏内まで4ポイントというところまで詰め寄った。連敗していたスポルティングが3試合ぶりに勝利したこともあって、一気に1ポイント差まで詰め寄るチャンスもあったが残念ながらそこまでは迫ることができなかった。

 ただし、フアン・ラモン・ロペス・カーロが監督に就任してからのセルタは、以前と比較して遥かに安定した試合運びができるようになった…と読み取ることができる。ちょこちょこと失点はしているものの、大きく崩れることもなくなった。5試合で6得点4失点。少ないわけではないが、多いわけではない。得点も多くは無いが、勝ち点を取るには十分な数のゴール数なのかもしれない。

 試合についてはまさに殴り合いだったようだ。いや、殴り合いというよりもセルタが圧倒的にエルクレスを攻め立てた試合だったに違いない。ダイジェストでは全くエルクレスのプレーが出てこないし、セルタの決定的なシーンばかり。試合開始早々にクインシーが左サイドを突破したプレーからヌニェスが「あとはゴールに押し込むだけ」という状況を生み出したにも関わらず、なぜかヌニェスが外してしまったのは頂けないが、その他のシーンはポストに当たってしまったりとあとほんの少しで得点になりそうなシーンばかり。ピンチらしいピンチは前半にペナルティエリアでボレーをエステバンが防いだシーンのみ。
 前節の不当な退場劇のせいでピントが結局出場停止処分を喰らっているものの、エステバンは腐ることなくこの状況をモチベーション高く利用して素晴らしいプレーを見せてくれた。正直な話、能力的にはエステバンもピントも全く差がないと思うけれど、それでもサブでしかいられないエステバンがセルタを見捨てることなく所属してくれていることは非常にありがたい。何しろスペインで「いいゴールキーパー」を見つけ出すのはなかなかに難しい作業だ。そういった環境の中で、代表経験のある実力を兼ね備えたゴールキーパーをサブに置いておけるというのは恵まれたことだと言える。

 この試合を通して今のセルタがとてもいい状況にあると思えたのは、このエステバンのプレーもそうだけれど、得点を挙げたのがヘスス・ペレーラで、さらに負傷し続けていたアントニオ・グァイレがやっとのことで復帰してプレーすることができたという事実に理由がある。

 とにかく、状況が悪い時というのは悪いことが重なるもので、昨シーズンなどはその典型だったような気がする。試合を終えたグァイレはインタビューで、「ようやくこのチームでデビューしたのがセグンダだっていうのが自分にとって良いのか悪いのかよくわからないけれど、とにかくようやくピッチにたってプレーできるようになったことがとても嬉しいし満足している。今後はプレー時間を増やして、チームのために貢献したい」と語っており、その表情には笑顔が溢れ、充実感で一杯だった。

 オッカスがヨーロッパ選手権予選のためにこの試合に出場できないことを不安視する向きもあったのだけれど、ロペス・カーロはフォーメーションを4-2-3-1に戻し、1トップにペレーラ、メディア・プンタにカノッビオ、左サイドにクインシー、右サイドにヌニェスという布陣にすることでこの局面を勝利という結果で乗り越えた。

 今は負債の件以外の全てのことが、サッカーという部分においてはプラスの方向に働いている。これで7試合負けなし。前回の降格時にも7連勝という結果を出したことが最終的に昇格を決めた一因になったわけで、連続して勝ち点を挙げるというのが最終結果にどれだけプラスになることか。

 14節から17節まではホームでジムナスティック、アウェーでマラガ、ホームでセビージャ・アトレティコ、アウェーでカディスと楽なゲームは一つもないけれど、この4試合で9ポイント前後を取れるようなら年明けからのセグンダ・ブエルタ(2順目=後半戦の意味)が楽になることは間違いない。

 怪我人を出さず、地に足を付けてしっかりと戦っていって欲しいものである。

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スペインのクラブにおける負債額を一挙公開!
2007年11月18日 (日) 12:30 | 編集

 ■El futbol de hoy en dia vive de la television y de la ingenieria financiera

テレビによる現代サッカーの存亡と経済的構造

 つい先日のカルロス・モウリーニョ会長による告白により、セルタには現在8400万ユーロ、およそ140億円の負債があることが明らかになったわけだが、FARO DE VIGOによるとリーガエスパニョーラのプリメーラ、セグンダに所属するクラブはどこも似たような状況であるということらしい。

 現在、「リーガ・エスパニョーラ」と呼ばれるスペインのプロ・サッカーリーグは、「Liga Nacional de Futbol Espanol Primera Division」と「Liga Nacional de Futbol Espanol Segunda Division A」の二つ。所謂プリメーラとセグンダAである。
 その二つのリーグに所属するクラブの生命線は、一にも二にもテレビ放映権料であり、十分な恩恵を受けることができるのはプリメーラの中位以上のクラブにほぼ限定されるという内容のことが書かれている。

 2006年の春に、セルタの前会長オラシオ・ゴメス・アラウホは所持する株を現在のカルロス・モウリーニョに貸与し、その後正式に売却したようなのだけれど(実際にはあまり白日の下には晒されていないので何か裏はありそうだ)、そのシーズンの最終成績は6位。つまり、昇格直後のリーグ戦でもそこそこの結果を残し、尚且つUEFAカップの出場権も確保したということもあって経済的損失はあまり現実的な問題としては認識されていなかったことになる。チャンピオンズ・リーグのように1試合プレーするだけで数千万単位の金がクラブに入ってくるわけではないにせよ、UEFAカップはカップウィナーズ・カップを吸収した今となってはヨーロッパのクラブにとって重要な資金源と言っていい大会だ。実際にセルタがスペイン国内はおろか、ヨーロッパの大会でも一目置かれる様になったのは98-99シーズンに初めて参加したUEFAカップで予想外の健闘をし、尚且つ翌シーズンの出場権を連続して収めることである程度収支の見通しがついたことにより予算取りが楽になったことから、移籍で獲得できる選手の幅が以前に比べて遥かに広がったことが大きい。

 UEFA主催の大会に出場し、尚且つ勝ち上がる回数が増えれば増えるほど、所謂賞金やテレビ放映権料などの収入、オリジナル・グッズの売り上げや臨時チケット収入などで財政的には楽になるが、最も巨大な収入源がテレビ放映権料であることは変わらない。

 僕が知っているスペインのプロ・サッカークラブの予算は、概ね数年間の成績を加味した上でまず降格・残留のメドをつけ、ギリギリの状態になると見込まれた場合には戦力的な補強を行う。その上で見通しからスポンサーに対し出資額の交渉などを行い、最終成績のシミュレーションをしてその順位によるテレビ放映権料の皮算用を行う、という方法で決められることが多い。この方法で行くと当然テレビ放映権料を失うと財政面で多大な損失を被ることになり、降格でもしようものなら移籍にかかった費用の補填はほぼ不可能になる可能性が高いだろう。なにしろ、ビッグネームでない選手であっても1000万ユーロや2000万ユーロでの獲得などは中位をウロウロしているクラブであれば平気で行う世界である。シーズン前に4?5人の補強を行えば軽く5000万ユーロかそれ以上は飛んでいくのだろう。それが期待される成績を残せないという状況が数シーズン続けば簡単に8400万ユーロくらい突破してしまったとしても不思議は無い。
 特に、セルタの場合は2004-2005シーズンをセグンダAで過ごし、2005-2006シーズンにプリメーラに戻ってUEFAカップ出場権を取ったとはいえ、バイアーノ、グアイレ、ネネ、イリネイ、などを連続して獲得しているし、レンタルだったカノッビオ、ホルヘについても買取オプションを行使することによって完全移籍で獲得している。その結果がわずか1年後に降格ということになれば、テレビ放映権料の損失は莫大なものになり、入ってくるはずだった金が入ってこないとなれば、負債が膨らむのは当たり前といえば当たり前かもしれない。

 恐ろしいのはFARO DE VIGOが指摘している「スペインのプロ・サッカークラブには経済的な透明性が著しく欠如している」という点にある。最近ではアトレティコ・デ・マドリーの元会長、故ヘスス・ヒルによるマルベージャ市の公金流用などが上がるように、ビッグクラブかそうではないかは問わず、常日頃からサッカー界における各種裏金、所謂ブラックマネーの存在はことあるごとに取り上げられては消えている。S.A.D.(Sociedad Anonima Deportiva)=スポーツ株式会社とは名ばかりで、一般企業であれば到底まかり通らないような不正会計が恐らく行われていると見るほうが自然になってしまう。

 FARO DE VIGOが明らかにしている独自調査によるスペインの代表的なクラブの負債は下記のようになっているらしい。

 レアル・マドリー
 約3億ユーロ?5億ユーロ(480億円?810億円)。昨シーズンの公になっている収入が3億5千万ユーロである彼らにとっては大した金額ではないにせよ、今シーズン開幕前に消費した1億ユーロに加え、溜まった負債の返済が数ヶ月以内に請求されることも考えられ、その可能性を考慮して彼らはシウダー・デポルティーバ(練習場)とサンティアゴ・ベルナベウの売却も視野に入れている。

 バルセローナ
 レアル・マドリーよりもまだマシと言える金額=2億3千万ユーロ(約370億円)。

 バレンシア
 バウティスタ・ソレール会長就任後の負債は約3億ユーロ(約480億円)。パテルナ練習場はクラブの持ち物だが、新スタジアムの建設費用によっては財政難に陥ることが予想される。

 アトレティコ・デ・マドリー
 1億7千万ユーロ(約270億円)。

 デポルティーボ・デ・ラ・コルーニャ
 約1億7千万ユーロ(約270億円)。レンドイロ会長がクラブの売却先を探しているという噂がまことしやかに囁かれており、予断は許さない。

 その他にもレバンテ:4000万ユーロ、エスパニョール:約4000万ユーロ、バリャドリー:3300万ユーロ、マラガ:3500万ユーロ、レアル・ソシエダ:約5000万ユーロ、スポルティング・ヒホン:4200万ユーロ、アラベス:2700万ユーロ etc…

 などなど、枚挙にいとまが無いほど名の知れたクラブの負債額が明らかにされている。確かにセグンダAにおいて8400万ユーロの負債額というセルタのものは飛びぬけているが、これはそれだけ2006-2007シーズンの成績が予想外だったことも同時に示している。予想外だったというのはつまり、首脳陣の皮算用が甘かったという意味で。

 そして、FARO DE VIGOはこう結んでいる。

 彼ら経済的に追い詰められたクラブを救う唯一の手段は、ただカテゴリーを上げ、PPVテレビの放映権料を再び手にすることだけだ、と…。

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スペイン年末事情
2007年11月18日 (日) 12:00 | 編集

 ■スペインのクリスマス

 スペインの国営放送、日本のNHKにあたるTVE(Television Espanola)がスペイン人の海外在住者向けに放送しているTVE Canal24というチャンネルがあり、インターネット環境の進歩と共にP2Pで日本でも特に何も料金を払うことなくTVEのウェブサイトから視聴できるようになっている。

 休みの日に暇になるとだいたいこのニュースを見ているのだけれど、生活情報などを伝えるニュースは時期柄、クリスマスの話題が多くなっている。

 スペインの(というよりカトリックの国のクリスマスはだいたい似たようなものだろうとは思うけれど)クリスマス期間は長く、一般的に12月25日?1月6日まで。日本で年末年始休暇にあたる休みの期間も概ねこの期間が当てられることになる。

 1月6日というのは、知らない人にとっては違和感のあるものかもしれないけれど、これはイエス・キリストの誕生にまつわる話に関わってくる。日本でも12月24日がキリスト生誕の前夜。25日がキリストの生誕日であることは広く知られているどころか、もはや一般常識と化しているけれど、カトリックの世界ではクリスマスはそれだけで完結するものではないらしい。

 スペインにおける12月25日は「イエス降誕の日」。そして1月6日は「イエス公現の日」として位置づけられており、民主化されてアメリカの文化が輸入されたり商業が近代化される以前はクリスマスの重要性は1月6日により重きを置かれていて、子供達がクリスマスプレゼントを受け取る日もこの1月6日だった。

 1月6日の「イエス公現の日」は諸説諸々あるようだけれど、一般的に公的な話として通じているのは新約聖書に登場する東方三賢者がイエスに3つの贈り物を届けたとされている日とされている。この東方三賢者のことをスペイン語では「Los Reyes Magos(ロス・レジェス・マゴス)」と呼ぶ。彼らはそれぞれメルキオール、バルタザール、カスパールと呼ばれており、乳香、没薬、黄金をイエスに贈ったという伝説が残っている。

 だから、スペインでは子供達を自分にとってのイエスとして位置付け、伝説通りに三賢者がイエスに贈り物をしたような気持ちで子供達に対して1月6日に贈り物をするのだろう。

 ■クリスマス期間の悲劇

 上記のようにクリスマスの期間も長く、そもそもこういった本来の意味である「宗教上の祝日」にあたる期間には、スペイン人の多くはあまり外出をしない。昔と違って豊かになってきた現在ではバカンスにして外国に行ったりする人々もかなり増えてはいるのだけれど、一般的にはこの期間は家族と共に過ごす期間として認識されている。

 だから買い物などは12月20日前後までにまとめて済ませておき、期間中はあまり外出して買い物に出たりということがないように母親達は予定を立てる。そうなると当然クリスマスの特需が起こり、物価も上昇することが多い。

 僕がスペインに住んでいた時にはまだペセタの時代だったし、物価も今ほど高くは無かったので、物価が上がるといっても数十ペセタ程度の値上がりだった。数十ペセタといえば当時のレートで10ペセタが約7円?8円だったので想像も付きやすいだろう。まとめ買いをする時にはそこそこ高くは感じるだろうが、仕方が無いと諦めもつきそうな値段ではあった。

 ところが、昨日TVEのニュースを見ていると、食品の値上がりがとんでもないことになっている。主に牛乳、卵、牛肉、魚といったスペイン人の食卓に欠かせない食材が、年始に比べて概ね20%以上値上がりしているというのである。例えば牛肉を10ユーロで買えていたものが12ユーロになっているということになる。1ユーロがだいたい155円だとすれば、2ユーロの値上げとなると300円以上の値上げ。ペセタで計算すると500ペセタ以上値上がりしていることになるため、スペイン人としては目が回りそうな感じになっているだろう。

 ちなみに、スペインやイタリアに旅行をするならこのクリスマス期間は避けたほうが身のためだ。
 僕は12月22日から25日までをローマで過ごしたことがあるけれど、この3日間ほど悲惨だったことは無い。特に24日から25日にかけては最悪で、24日にヴァチカンを散策してからローマ中心部へ地下鉄で戻ろうとしたところ地下鉄がすでに昼間の13時頃の段階でストップ。バスも走っておらずタクシーすら休業。すでに周りにもイタリア人は誰もおらず、バールもリストランテも全て閉まっている始末。たまたま見つけた警察官に、「今日は何かストライキでもあるのか」と尋ねると、彼は胸を張って僕をバカにした。「キミは一体何を言っている?今日が何日だと思ってるんだ?24日だぞ。明日は25日だ。つまりクリスマスだ。こんな日に誰が働くっていうんだ?」
 おかげで僕はヴァチカンから遥々歩いてローマのテルミニ駅近くにとってあった宿まで歩いて帰ることになり、夜も唯一開いていたマクドナルドで夕食を食べることになり、宿に帰ると宿のオヤジが気を利かせて差し入れてくれた一欠けらのクリスマスケーキの切れ端を食べることになった。

 憧れや好奇心だけでは生きていけないということはこの時に思い知ることになったのだけれど、今となっては笑い話である。

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オシム監督入院に関して思うこと。
2007年11月17日 (土) 12:00 | 編集

 ■オシム監督は意識なく、依然予断許さず

 イビツァ・オシム監督が急性脳梗塞で倒れ、ICUに入ってからそろそろ48時間近くが経過したことになるのだろうか。

 当然のことながら、オシム監督の回復を祈るばかりで、今後の代表の日程や指揮命令系統といったことよりも一人の人間としてのイビツァ・オシム氏が一命を取り留めることを願ってやまない。

 こういう時の家族の心境は酷く不安定になるもの。その中でプロとして練習に姿を現したアマル・オシム監督は凄いと僕は思う。

 家族の意向で細かい経過などの報告はメディアに対して行われないようなので、今後もファンとしては日本サッカー協会から発表される新たな事実を待つしかないのだろう。

 家族が日本での救急車の呼び方を知らなかったというのも驚きだが、実際に呼んだのがフランス経由だったというのがもっと驚きだ。協会もそうだが、オシムを招聘した千葉のスタッフも、警察や救急車、消防の呼び方くらい教えなかったのだろうか。

 いや、何も教えていなかったとしても、「だから千葉が悪い」などと言うつもりは毛頭ないのだけれど、単純に不思議なのは確かだ。

 初めて僕がスペインに行った時、まず調べたのは緊急時にどこへ連絡すればいいのかだった。ちなみに、スペインでは112という番号に電話すると警察・救急車・消防の全ての手配を行えることになっている。
 聞いているだけのことでしかないにしろ、あの熾烈なユーゴスラヴィアを生き延びた彼らがそういった事柄を調べようともせず、その結果として救急車の呼び方を知らなかったのだとすれば、それはそれで個人的にとても不思議なことだと思うのだけれど…。

 サッカー選手のピッチ上での死。ウルトラと警察との衝突。ウルトラ同士の殺人事件。こういったセンセーショナルな事件や事故を報じても、全て結果だけだった日本のマスコミも、今回ばかりは自国の代表監督の出来事だけあってつぶさに経過を報じようとしている。
 恐らく、8月のスペインもこんな感じだったのだろう。

 MARCAのインターネット版でも国際面にオシム入院のニュースが載っていたが、ロイターの配信をそのまま載せているものらしく、内容は日本国内のニュースと全く同じ。

 オシム氏の一刻も早い回復を祈るばかりだ。

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特にどうということはない記録。
2007年11月13日 (火) 12:00 | 編集

 ■Los empates lastran Celta
  セルタが積み重ねた引き分け達

 順位表を確認すると、勝利数を引き分け数が上回っているのはセルタとコルドバのみ。まあ、それでも下位に低迷しているわけでもなし、ひとまず年を終える前に昇格圏内まで4ポイントという位置に付けているのだからそこそこいいペースでは来ていると言えるだろう。

 前回の降格時との比較が何の意味を成すのかと問われれば、それは特に何をももたらすわけではないのだけれど、それでも気休め程度には指標として使えるものかもしれないし、ひょっとしたらこれも一つの経験として自己満足に浸れるものなのかもしれない。

 2004-2005シーズンのセグンダAにおいて、セルタは年明け2月の段階でまだ昇格圏内に5ポイント差までにしか詰められていなかった。このブログがまだウェブサイトだった時代に書いていた文章を見返してみると第35節が終了した時点でセルタは首位に立っているが、勝ち点は70。当時3位のアラベスが勝ち点63。
 今年の現時点で第12節を終えて勝ち点17だから、このペースで勝ち点を積み重ねると、今シーズンの第35節ではだいたい勝ち点55?60くらいになるのだろうか。

 果たしてどちらが楽なのか、というのは究極の選択に近いものがあるかもしれない。早めに昇格圏内に入り込み、それをシーズン終盤まで維持するか。それとも付かず離れずの勝ち点差2とか3とかを維持しつつ、最後の8試合くらいでスパートをかけるのか。スパートといってもその最後の8試合で上位との直接対決がなければ逆転するのは難しいだろう。

 前回のセグンダでは冬の移籍市場で当時10番を背負っていたハンドロが移籍するとかしないとかいう噂がファンをヤキモキさせたものだったけれど、今年は負債の話が突然降って沸いてきた。もうシーズンの4分の1を消化したと見るべきか、まだあと4分の3は残っていると見るべきか。そのあたりの物の見方も今後の戦い方には影響してくるのだろう。

 ■集団移動を一部禁止へ ファン死亡の伊サッカー

 キリさんも書かれているし、他のブログでも話題に出ているのだけれど、ここ数年イタリアのサッカー界ではあまりろくなことが起きていない。裏金、八百長、不正会計、偽造パスポート、ウルトラによる警官殺し、そして警官によるファンの射殺。一体どこの暗黒街の話かと思ってしまうことばかり。
 イタリアの事情には疎いし、今回の件に関して背景をよく知っているわけでもないけれど、恐らく似たようなことはどこの国でもあるのだろう。

 警官とウルトラとの確執はイタリアだけの問題でもないだろうし、古くはイングランド、ドイツやオランダ、もちろんスペインでも頻繁に起こっている。ここ数年のイタリアの数々の事件はキーワードがわりとセンセーショナルで日本でもそこかしこで起こっているような問題だけあってニュースにしやすいのだろうけれど、スペインでも十分恐ろしいことがつい最近起こっていることをどれだけの人が知っているのだろうか。しかも、表立ってはその事件に対し何の対策も講じられていない。

 2002年4月。この年のチャンピオンズ・リーグ準決勝を巡って、スペインは大変なことになっていた。「Euro Clasico=ユーロ・クラシコ」の呼び名が表す通り、チャンピオンズ・リーグでレアル・マドリー対バルセローナの1戦が実現。5月1日に行われたサンティアゴ・ベルナベウでの第2戦の直前に、それは起こった。

 ちょうど僕はその時バルセローナにいて、当日にマドリーで知人と落ち合うために飛行機に乗った。バラハス空港の国内線ロビーを降り、知人に連絡。知人は運よくチケットを入手できたため、ベルナベウで落ち合ってから一度分かれて夕食の時に合流しようという話になっていた。

 マドリーのメトロは試合のある日にサンティアゴ・ベルナベウ駅が混むので一つ手前で降り、マドリーを南北に走る目抜き通り、パセオ・デ・ラ・カスティジャーナをてくてく歩いて行くことにした僕は、かなりの人ごみが見えて試合前の高揚感にワクワクしたところを悪夢のような光景に遭遇した。

 まず、耳をつんざく破裂音。次に立ち上る火柱が目に入り、少し遅れてから金属やガラスがアスファルトに叩きつけられる音が聞こえた。そして数千人の悲鳴。

 サンティアゴ・ベルナベウの前にあるコンチャ・エスピーナ通り、パセオ・デ・ラ・カステジャーナ、そして交差するヘネラル・ペロン通りの角に位置するビルの真下。つまり、サンティアゴ・ベルナベウのまさに目の前で、車が爆発したのだ。ただの爆発ではなく、数時間後にはそれがETA(Euskadi Ta Askatasuna=バスク祖国と自由)による車爆弾「コチェ・ボンバ」であることがテレビ局に届いた声明文によって確実になるのだけれど、2002年5月といえば2001年の9.11テロから半年。スペイン国内での爆破テロと言えばETAと相場が決まっていた頃とはやや違った雰囲気も醸し出していた頃。そんな時のこの事態である。

 いや、これだけならまだいい。死者も怪我人もこの爆弾によって出ているのだけれど、それだけではない最悪なことがこの時同時に起こっているからだ。

 警官隊が事態の収拾にあたり、救急車のサイレンが聞こえてきてからやっと、僕は冷静になって知人に電話をかけた。当然混線になって繋がらない。何度か携帯のメールでも連絡を取ろうとしていたその時、爆破が起きた反対側のコンチャ・エスピーナから雄たけびとも悲鳴とも聞こえる地響きのような声が押し寄せてきた。ちょうど僕はベルナベウの南側、パセオ・デ・ラ・カステジャーナの西側にいたのだけれど、警官隊ともみ合いになっている連中が見えた。連中から逃げてくるカメラを抱えた人達もいるし、一緒になって逃げてくる明らかに普通のファンもいる。

 騎馬警官が警棒で追いかけてくるその連中を攻撃し、連中も警官隊とカメラを持っている集団に襲い掛かる。引き倒されて数人に取り囲まれ、ボコボコにされている人もいた。

 道路を渡ってこちら側に逃げてくる人達も出始めたため、僕はとっさに裏通りに入って身を隠し、裏道からヌエボス・ミニステリオスという自分が降りた地下鉄の駅まで逃げて、マドリーの中心街に戻った。

 夜になってようやく知人と連絡が付き、合流して話を聞くと、暴れていたのはマドリーのウルトラとして有名な「ウルトラ・スール」の連中で、とんでもないことにコチェ・ボンバの騒動にまぎれてマスコミと警察への復讐を企てたらしい。コチェ・ボンバによる怪我人を搬送するために集まった救急車の大群には、ウルトラ・スールの暴行によって負傷したマスコミ関係者も相当数いた。運よくチケットを手に入れた知人は、その時ばかりは運悪くマスコミの集団の隣にいたため、巻き添えを食ってウルトラ・スールのスキンヘッド3人に囲まれ、タコ殴りにされたらしい。一緒に暴行を受けて彼が庇った新聞記者と救急車で病院に行き、念のためレントゲンを撮って貰ったら肋骨にヒビが入っていたそうだ。

 これが、2002年ワールドカップのわずか3週間前にスペインで起こっていたことである。

 イタリアがどうだとか、ドイツが、オランダが、イングランドのフーリガンが、とやいやい言うのは構わないけれど、こんなことが自国開催のワールドカップ直前に起こっていたのにその対策をキチンと取っていたのかは甚だ疑問だ。
 おまけに、スペインでもその前にレアル・ソシエダとアトレティコのウルトラが揉めて死者が出ているのに大した対策も取られていないし、この一件のあとでもウルトラと警官隊、マスコミ関係者の接触を極力避けるような仕組み作りが大々的に出来上がったという話は、少なくとも僕は見聞きしたことが無い。

 つまり、こういったサッカーを取り巻く環境下での悲惨な事件・事故は何もヨーロッパに限った話ではないのだと僕は思う。Jリーグは安全だ、と何の根拠もなく自慢するのはいいけれど、本当にそうだろうか? 「またイタリアか!」と囃し立てるのはいいけれど、明日は我が身だと思わないのだろうか? あんな目に遭遇してもスタジアムに行ってしまうのはサッカーファンのサッカーファンたる愚かさの局地だとは思うし、こんなことが言えるのも実際に自分が暴行を受けなかったからかもしれないけれど、警察の誤射で死者が出るのは、イタリアのウルトラ相手のいざこざだけではないはずだ。

 日本のメディアはもっとこういうニュースを真摯に報じ、自分達にも目を向けるべきなのではないかな、と僕は思ったりする。

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勝利を逃したのか、引き分けを拾ったのか、はたまた審判にしてやられたのか…。
2007年11月12日 (月) 12:00 | 編集

 ■El Celta empato aunque fue superior a la Real
  セルタ、ラ・レアルを圧倒しつつも、引き分ける

 リーガ・エスパニョーラ(セグンダ・ディビシオンA)第12節
 レアル・ソシエダ 1?1 セルタ・デ・ビーゴ
 得点:23分 ビクトル・ロペス(レアル・ソシエダ)
     30分 ホルヘ・ラレーナ(セルタ・デ・ビーゴ)
 @エスタディオ・アノエタ
 主審:デル・セーロ・グランデ(マドリー協会)
 観衆:14,400人

 それにしても、たまに審判の誤審に助けられることもあるとはいえ、よくよく審判運の悪いクラブだなあと毎回思わずにはいられない。

 セルタファンなら誰でもしっているが、メフート・ゴンサーレスとメヒーア・ダビラとの相性は最悪どころの騒ぎではなかったし、ロペス・ニエトはまあどこでも似たようなものだったとしても地域的にそれほど仲の悪くないアンダルシアのハポン・セビージャともあまり相性は良くなかった。
 もっとも、メフート・ゴンサーレスとメヒーア・ダビラに関してはチームがと言うよりもモストヴォイとカルピンがしょっちゅうバカにしていたしモストに至っては通用口で「邪魔だよ」と突き飛ばしたりもしていたから嫌われて目の敵にされても当然と言えば当然なのだけれど…。

 それにしても、近年稀に見る酷いジャッジだった。開始1分。見事にディフェンス・ラインをかいくぐってゴール前に飛び出したラレーアとGKピントが交錯。ダイジェストの動画を4回再生して見ても、どこからどう見たってピントの両手はボールに行っている。両手を左側に投げ出しながら横向きにセービングをして、左に伸ばした両手でボールを弾いたとしても、相手の両足が自分の胸に当たって彼が吹っ飛んだらそれでPKになるのであれば、誰もゴールキーパーなんてやらなくなるだろう。しかも退場?馬鹿げてるとしか言いようがない。恐らくピントはそのことを伝えたのだろう。退場になった直後、怒り狂うホルヘとヌニェスを尻目に、ピントは交代GKのエステバン(オビエドにいて代表にもなった彼)に必死の形相で何事か話し込んでいた。「アイツの死角になるようなセービングはするな」とか何とか、そんなようなことでも伝えたに違いない。…そんなこと伝えたって忠実に実行できるわけなんてないんだけど。

 ただ、それでもダイジェストの4分間でもこの試合はめちゃくちゃ面白かった。ちょうど今日からNHK-BSでプレミアリーグの放送が開始されるとあって、久しぶりに我が家でも海外サッカーが見られるようになったのだけれど、リヴァプール対フラムも面白かったが、このレアル・ソシエダ対セルタの「ダイジェスト」も相当面白い。

 ゲームは見てもらえればわかるけれど、23分にCKを上手くニアで擦らされて、待ち構えていたビクトル・ロペスにヘッドで叩き込まれて失点。いつものことながらセットプレーになるとなぜかゴール真ん前の選手がこれ以上ないほど完璧なボールウォッチャーになるチームも珍しいんじゃないだろうか。まるでファウルボールを見送る野球の審判みたいだ。

 7分後にはペナルティエリアから落とされたボールを絶妙の動きでフリーになったホルヘがミドルを叩き込んで同点にし、その前後にも先発で出場した「セグンダ・マスター」のヘスス・ペレーラがかなりいい動きでシュートを放つなど積極的にゴールへ迫っていたのだけれどあと一歩及ばずゲームは引き分け。

 MARCAの見出し通り、これは「圧倒しながら勝ちきれなかった」という試合になるだろう。ただし、1分でピントが退場していなかったらどうなっていたかわからない。よくある「たら・れば」になってしまうし、実際に10人になってからのフォーメーションと11人の時のフォーメーションを見れるわけではないから何が要因でレアル・ソシエダを圧倒できたのかは把握し兼ねるところもある。まあ、負けなかったんだからヨシとしておこう。

 次節のエルクレス戦はエステバンにとっては千載一遇のチャンス。昨シーズンはUEFAカップがあったからそこそこ出番もあったけれど、今年はコパ・デル・レイも終わってよほどのことが無い限りエステバンの出番はないはずだった。もともとピントは怪我も少ないGKだし、前回のセグンダでも控えのデ・キンターナは全く出番の無いままシーズンを終えている。

 上位陣の結果は以下の通り。

 ヌマンシア 0-1 セビージャ・アトレティコ
 スポルティング 0-1 マラガ
 エルチェ 3-1 テネリフェ
 エイバル 2-1 コルドバ

 この結果の順位がこちら。

順位 勝ち点  チーム名
 1位  27    マラガ
 2位  26    ヌマンシア
 3位  23    セビージャ・アトレティコ
 4位  21    スポルティング
 5位  21    エルチェ
 6位  18    コルドバ
 7位  17    ジムナスティック・デ・タラゴーナ
 8位  17    セルタ・デ・ビーゴ
 9位  17    エルクレス
10位  17    エイバル

 ちなみに、レアル・ソシエダは16ポイントで13位。ただ、見てわかるとおり6位以下はけっこうな団子状態。1試合の取りこぼしがけっこう致命的な痛手になりそうな気配を醸し出している。

 昇格圏内という観点で見ると、セビージャ・アトレティコは優勝したところで、トップチームであるセビージャがプリメーラに残留しようがしまいが昇格することはあり得ないので、実質的にターゲットは4位と5位のスポルティング、エルチェになってくる。そう考えればセルタがラ・レアルに勝てなかったのは少しもったいないけれど、負けなかったおかげで差は縮まったと見ることもできる。もうこうなってくるとどこまでプラスに考えられるかしかないだろう。

 なお、哀れな福田健二君の所属するラス・パルマスは6ポイントで最下位。このままセグンダBに降格してしまうと、彼は再び流浪の旅に出なければならなくなる。返す返すもヌマンシアに残留できなかったのがもったいなくて仕方が無い…。

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8400万ユーロ
2007年11月09日 (金) 12:00 | 編集

 ■Casi 84 millones de deuda
  負債額、約8400万ユーロ

 ■El Celta tiene 84 millones de deuda
  セルタ、8400万ユーロの負債を抱える

 8400万ユーロとは一体いくらなのだろうか。Googleで検索してみると、約140億円。

 そして、当然のことながらこの負債額は昨日今日に突然表面化したものではない。カルロス・モウリーニョ会長が明らかにしたこのニュースは、ひょっとするとセルタの未来に重大な何かをもたらすことになるのかもしれない。

 スペインにおける会社法のようなものにはいくつか非常に厳しいルールがあり、確か99年のことだったと思うがアトレティコ・デ・マドリーがヘスス・ヒルのマルベージャ市公金流用で「クロ」とされた際、マドリー市高等裁判所の財務官が臨時会長として就任し、管財人の役目を果たしたことがある。公金流用による選手獲得にかかったペナルティーを受け財務状況が極端に悪化したため、主力選手を続々と放出し、戦力が一気にダウンしたことを思い出す。

 流し読みしただけでも法律用語が山のように羅列されているため完全には理解できないが、ひとまずクラブとして今のところ負債の返済には全力を挙げていることは間違いない。そのためのプリメーラ復帰、という意味合いも今シーズンは強いのだろう。そうなるとストイチコフをたったの6試合で見限ったことも合点がいく。

 決して肯定したくはないのだけれど、この負債があるのであれば、貢献度がいくら高かったとはいえ、グスタボ・ロペスやプラセンテのような給料の高い選手たちを追い出すような仕打ちをしたことも「なるほど」と思えてしまう。ただ、やり方は確実にファンの反感を買うものではあったのだが。

 僕個人としては負債の権があろうとなかろうとグスタボのような選手に対して行う仕打ちではなかったと思うし、あの時のクラブの対応は今でも許せない。
 かと言って、「うちには8400万ユーロの負債がある。君を獲得するためにオラシオ・ゴメス前会長が資金繰りしていた頃のことも当然影響している。だから給料を下げてプレーしてくれ」と言われたからといってグスタボが残留したかどうかはこれもこれで疑問ではあるのだけれど。

 12月の株主総会の際に詳しいことが説明されるようだけれど、どうやら状況は極めて厳しいようだ。すでにクラブとしてビーゴ市に対し資金援助を要請しているという文章もあるし、建設が市側と合意に達したと噂されている新バライードスに関してもこの調子だとまた白紙に戻ることも考えられる。それだけならまだしも、アトレティコのように管財人が降りてきてプリメーラ復帰どころではなくなるかもしれない。

 このニュースはじっくりと訳して正確なことがわかり次第、改めて載せる必要がありそうだ。

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3シーズン前との比較
2007年11月07日 (水) 12:00 | 編集

 ■Los numeros del ascenso con Vazquez eran mejores
  バスケスの挙げた勝ち点は最高の部類のものだった

 ガリシアの地元紙La Voz de Galiciaが面白い記事を書いている。面白いというか、よっぽど今日はネタがなかったんだろうと半分哀れみにも似た気持ちになる記事なのだけれど…。

 2004-2005シーズン、10年以上ぶりにセグンダAに降格したセルタはフェルナンド・バスケスを招聘。クリスマス休暇前までは点を獲りつつも勝ったり取りこぼしたりという展開が続いていたが、年明けに首位に立つと最後のゴタゴタがありつつも昇格まで突っ走り、わずか9チームしか成しえていない「1年での1部復帰」を成し遂げた。

 その2004-2005シーズンはエルマンティコでのサラマンカ戦をコントレーラスのゴールで勝利した第11節の段階で勝ち点17。昇格圏内まで4ポイント差の位置にいた。今シーズンは同じ第11節を終えた段階では勝ち点16で5ポイント差。開幕前からのゴタゴタがあったせいで妙にネガティブな感じもしていたのだけれど、冷静に前回の昇格レースと比較してみると、それほど悪くは無い。悪くは無いというよりも、むしろあれだけゴタゴタがあったわりには良くやっているほうではないだろうか。

 La Voz de Galiciaの記事によると、11月を終える段階でバスケスが挙げた成績に並ぶためには1勝1分が必要になる。ただし、負けることは許されない。
 前節の裏ガリシア・ダービーで惜しくも引き分けに終わったわけだが、3年前にも昇格レースを経験しているヘスス・ペレーラは、試合後「喉から手が出るほど3ポイントが欲しかったが、逃してしまって残念だ。なぜなら、すでに我々はヒホンでどんなスタジアムでも勝てることを証明しているし、ロペス・カーロが監督に就任してからは負けてもいない。大丈夫。すぐに昇格圏内に上がってみせる」と力強いコメントを残している。

 La Vozはなかなか指摘の厳しい新聞で、好意的な記事を書きつつも現実も忘れていない。「フェルナンド・バスケスのセルタはいとも簡単にゴールを挙げ、尚且つ堅い守備で自分達のエリアを守り抜いていた。それに対し、ロペス・カーロはセルタのベンチにやってきてからの4試合で12ポイント中6ポイントを挙げているが、これは決して好成績と喜ぶべきものではない。ただし、彼が就任直後ということ、とにかくポイントを挙げることが重要であることを鑑みれば、及第点とも言える」と書いている。

 ■Okkas ya supera el promedio goleador del mejor Baiano
  オッカス、バイアーノの平均値を上回る

 クインシーと共に今シーズンの補強で大きな驚きとなったキプロス代表FWイアニニス・オッカスだが、コンスタントにゴールを重ね、ここまですでに4ゴール。まだ7試合しか出場していないにも関わらず、チーム内の得点王となっている。
 そして、この成績はある意味でフェルナンド・バイアーノを上回るペースだとasが報じている。オッカスの出場時間はここまでの7試合で563分。平均141分に1ゴールの割合。対して、2シーズン在籍したバイアーノはそれぞれのシーズンで13ゴール、15ゴールを挙げているが、これは平均すると200分に1ゴールの割合だったらしい。

 プリメーラと違い、インターナショナル・マッチ・デーのリーグ戦中断がないセグンダAでは、各クラブとも「欲しい時にゴールを決めてくれる得点能力の高いFW」を求めているが、3年前のヴリザス同様、代表で拘束される機会も多いオッカスのようなタイプは諸刃の剣とも言えるかもしれない。だからこそペレーラやクインシー、マンチェフなどがいるのだろうけれど、オッカスやバイアーノのようにコンスタントに得点を挙げることが計算できる選手がしょっちゅういなくなるというのはチーム作りにおいて弱冠マイナスの要素にもなり得る。

 そして、実際11月17日?18日、アリカンテでエルクレスと対戦するその日に、オッカスは代表に召集されている。昨日書いたフォーメーションをどのようにするのか、という観点からもこの日のメンバーがどのようになるのかが注目されるのだけれど、それよりも前にアノエタでしっかりとレアル・ソシエダに勝つことを考えることが必要なのだろう。

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いまだ無敗(ただし、ロペス・カーロ就任後のみ)
2007年11月05日 (月) 12:00 | 編集

 ■El Racing de Ferrol se lleva un punto de Balaidos
  ラシン・デ・フェロール、バライードスから1ポイントを奪取。

 リーガ・エスパニョーラ(セグンダ・ディビシオンA)第11節
 セルタ・デ・ビーゴ 1?1 ラシン・デ・フェロール
 得点:56分 オッカス(セルタ・デ・ビーゴ)
     64分 チャルペネ(ラシン・デ・フェロール)
 @エスタディオ・ムニシパル・デ・バライードス
 主審:ジョレンテ・カルセード(カスティージャ・イ・レオン協会)
 観衆:10,000人

 今シーズン、初めてバライードスに1万人を集めたこの試合。ここ5試合無敗で来ていることへの期待感の表れか、それとも「ダービー」がビーゴの人々をバライードスに呼び寄せたのか。
 ともかく、再びやってきた「リーグ戦での」裏ガリシア・ダービー。MARCAなどは試合前のプレビュー記事に「Clasico Gallego=ガリシア・クラシコ」などという煽り文句を使っていた。「Clasico」という単語が持つ「伝統の、伝統的な」という意味からすれば、確かにそこそこに歴史もある両チームの対戦はクラシコと呼べなくも無い。

 というわけで、スペインでも「クラシコ」という言葉は「EL」という定冠詞さえ使わなければいろいろな試合に使われることがある。

 そんな1戦を迎えるに当たり、地獄のリーガ・BBVAは面白い局面を迎えていた。前節まで勝ち点24で首位に立っていたマラガと勝ち点1差で追う2位ヌマンシアの直接対決が土曜日に行われ、ラ・ロサレーダに乗り込んだヌマンシアが0?1でマラガを破り勝ち点26で首位に立っていた。尚且つ前節セルタがエル・モリノーンに乗り込んで土をつけたスポルティングも連敗。

 迎える日曜日の試合でセルタが勝てば、一気に昇格圏内への勝ち点差は3ポイントになる状況。DFアグスなどは「いよいよ我々に主役の役回りがやってきた」と嘯くなどけっこうノリノリの状態だったのだけれど、そこでスッキリと勝てないのがセルタらしいといえばセルタらしい。

 56分のオッカスのゴールは本当に素晴らしいもので、右サイドでディエゴ・コスタがキープした後にオーバーラップしたジョルジュ・ルーカスにスルーパスを送り、タッチライン際ギリギリのところから見事なクロスがペナルティ・エリアに入る。ニアでラシンDFが少し触り、突っ込んできたディエゴ・コスタを超えたところにオッカスが待ち構えており、弱冠マイナス気味だったボールを無理矢理右足インサイドでボレー。ボールはゴール右ポストの内側に当たって逆サイドネットを揺らした。まさにゴラッソ。オッカスのシュートも素晴らしいものだったのだけれど、それ以上にこのゴールが生まれた過程が素晴らしい。この後にも何度か決定機は作り出したけれどそれでも点を奪われなかったラシンのディフェンス陣からこういう流れでゴールを奪えたと言うのは十分評価するに値するだろう。

 8分後の失点はコーナーキックからだったが、これはどうにも責められない失点。クリアしたボールがたまたま相手FWの目の前に行って、さらにチャルペネがダイレクトであれほど強烈なヘディングをするとは本人以外誰も思わなかっただろう。敢えて言うならどうしてあんな場所にクリアしたのかという話になるけれど、触っただけマシとも言える。

 ロペス・カーロ就任後の成績はこれで1勝3分となったわけだが、ディフェンスに関しては恐らく左からロベルト・ラーゴ、ルベン、レキ、ルーカスで問題はないのだろう。アンヘルがいなくなった右サイドバック、上層部に追い出されたプラセンテを失った左サイドバックに関してもそれぞれルーカス、ロベルト・ラーゴが想像以上によくやっているし、いざとなれば負傷中のザネフやアグスといったバックアッパーもいる。中盤の底に関してもビトーロとホルヘの二人が完璧なコンビネーションを構築しており、FARO DE VIGOもMARCAも絶賛している。特にMARCAは「2年間消えていた彼の時間がロペス・カーロの就任と共に再び動き始めた」という表現で今シーズンここまでのプレーぶりを評価。確かレンタルだったビトーロがこのまま残留してくれれば、と思わないではないけれど、それは昇格が決まってから考えること。
 FWに関してもオッカスがすでに3ゴールと出場試合数にしてはゴールを挙げているし、ディエゴ・コスタがダイジェストを見ている限りではかなりいい動きをしているので2トップを考えるのであればこの2人がファーストチョイスになるのだろう。
 問題はスペイン語で「Banda derecha、Banda izquierda」と言われる左右のウイングだ。これまでの約10年間、セルタはハビエル・イルレタとビクトル・フェルナンデスが熟成させた4?2?3?1をベースに戦ってきた。それはリュボスラフ・ペネフ、カターニャ、ミド、サボ・ミロセヴィッチ、フェルナンド・バイアーノという1トップを存分にこなせる高い能力を持ったセンターFWと、アレクサンデル・モストヴォイという絶対的なメディア・プンタ(=トップ下)がいたからだったのだけれど、モストがいなくなってもカノッビオ、ハンドロの2人でモスト1人分の仕事をすることで前回の降格は切り抜けた。だが、昨シーズンはカノッビオも不調で、その結果中盤が上手く機能しないという悪循環を招いていたことは否めない。ロペス・カーロ就任後の試合では最初の2試合をメディア・プンタとしてプレーしたカノッビオだったが、スポルティング戦で4年ぶりくらいにカノッビオは左サイドMFとしてプレー。その結果、カノッビオ&ヌニェスの両サイド+オッカス&ディエゴ・コスタの2トップという、ここ数年のセルタではお目にかかったことのない4?4?2ボックスワイドのようなフォーメーションで戦うことになった。そして前節の勝利。

 勝ったチームはいじるなというサッカーの格言に従って今節も同じフォーメーションで戦ったわけだが、果たしてこれまでの4?2?3?1と4?4?2のどちらが今のチームに適しているのかはまだ良くわからないというのがロペス・カーロとしても本音だろう。

 ネットでマドリー時代の記事を探して読んでみる限り、戦術ありきの監督ではなさそうなので、頑なになって誰かを使わないとか、ある一定のパターンなりフォーメーションなりに拘ることがなさそうなのが救いと言えるかもしれない。今のメンバーの中で、それぞれを最大限に生かす手法が何なのかを一刻も早く見つけ出して欲しいものである。

 ただ、それでも多少楽観的になれる要素は、最終ラインと中盤の底だけは恐らくこのままで決まりだろうということかもしれない。ここが決まらなければいくら点を獲っても負けることになるのだから。

 昇格圏内まで5ポイント。クリスマス休暇まではこの差を死守することが絶対条件だ。

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