サレス「プレーできないのなら、来シーズンもセルタで続けられるとは思えない」
なんともネガティブな発言をしているフェルナンド・サレスだが、さもありなん、という感じがする。何度かこのブログでも書いている通り、フェルナンド・サレスの契約は基本的には今シーズン終了までの半年間。45分以上の出場試合数が規定に達しなければ契約延長は難しいというのが地元メディアの見方であり、フェルナンド・サレスも規定試合数を満たすことを第一目標にして練習していた。フアン・ラモン・ロペス・カーロ監督の時には加入早々にチームにフィットし、右サイドで躍動していたフェルナンド・サレスも、監督がアントニオ・ロペスに代わってからはすっかり出番をなくし、ベンチにも入れない試合が続くなど、極端に状況が悪化している。
思えばここ数年の彼はセビージャでも似たような境遇にあり、またセルタでも同じような境遇に苦しんでいる。これが彼自身に原因があるものなのか、それとも周りの環境に関して運がないだけなのかはよくわからないところだけれど、とにかく監督が彼を戦力として考えていない以上はプレーを続けることは難しい。
フェルナンド・サレスもそれはある程度の覚悟を持ってこの状況に向き合っているようで、「自分がプレーできないのは不本意だが、監督を批判するつもりはない。前監督の時にはプレーできた。今はプレーできないというただそれだけのことだ。どんな監督でもそれぞれに意見や考え方があるわけだから、今の監督の考えに自分が含まれていないということが事実だ」とコメントしている。
個人的には加入後に見せたフェルナンド・サレスのプレーは十分満足できるレベルのものだったし、例えばクインシーとの左右からの攻撃がフィットして実現していれば、今後に大きな可能性を見出すことができたのではないかと思うし、仮にこのままセグンダ残留ということになった場合、来シーズンの大きな戦力として考えることもできると思ってはいるのだけれど…。
まあ、今のバカな会長とSDのことだから、ファンが考えていることを実現できるとは思えない。もったいないけれど、彼は8月にはビーゴの街にいないと考えておいたほうがいいかもしれない。
■Toshack define a los jugadores del Celta como “pasotas”
トシャック、セルタの選手達は無気力な集団だと語る。
まあ、こんな状況なら誰だってそう思うだろう。僕達ファンだってそう感じるのだから外野から見ていれば余計そう思うのかもしれない。ウェールズ代表監督のジョン・ベンジャミン・トシャックは先週のレアル・ソシエダ戦で目に付いた、バライードスのガラガラのスタンド、セルタのプレー、ガラガラのスタンドで目に付いたレアル・ソシエダファンを見て、タイトルのような結論に達したらしい。スペインでも監督経験の長いトシャックが言うのだから、他のどの監督や選手が見ても同じようなことは言われるのだろう。
■El primer fichaje está en casa
最初の移籍加入選手は家にいる。
何のことかと思えば、つまりセルタBのダニ・アバロ、ゴラン・マリッチ、リチの3人が来シーズンはトップに昇格し、今後の未来を担う存在になるだろうという話。ダニ・アバロもマリッチもリチもそれぞれに高いやる気を持っていて、自分達は十分トップチームでもプレーできるという自信に溢れている。
マリッチはセルビアとスペインのハーフで、国籍はスペイン。生まれも育ちもビーゴなので、外国人枠には引っかからない。だからセグンダBのセルタBでもプレーできている。ゴールも量産しているらしく、FARO DE VIGOでもLa Voz de GaliciaでもAtlanticoでも「ピッチ上のリーダーになれる選手」と評価している。
ダニ・アバロも「カンテラ出身者はセルタに全てを捧げる覚悟がある」と発言したり、リチも「これ以上下部リーグでプレーするのは耐えられない」とコメントするなど、一刻も早くトップでプレーしたいとアピールを重ねているらしい。マリッチに関しては今シーズン何度かベンチメンバーに入っているし、確か数試合は交代で出場もしたはずだとは思うのだけれど、記憶が曖昧。プレーも見たことが無いのでなんともいえないけれど、こんな状況ではこういう若者達にもすがりたくなってしまう。
考えてみれば、今のセルタには「旗手」となる選手が不在だ。
かつてのアレクサンデル・モストヴォイやヴァレリー・カルピン、グスタボ・ロペスのようにぐいぐいとチームもファンも引っ張っていくような存在が欠けている。ペレーラは確かによくやっているが、ここしばらくゴールを挙げられていないし、その代わりに何ができているかと言えば、厳しい言い方をしてしまえば何もできていない。
芯の強いチームや組織の中には必ず「いるだけでまとまりが生まれる」ような選手がいるけれど、今のセルタにはそういう存在が皆無だ。カノッビオもレキも「年俸が最も高い選手の一人」という理由で来シーズンには放出されそうだし、プレーや気持ちで引っ張るタイプでもない。
ミチュやマリッチ、ダニ・アバロやリチが今後セルタをどう変えてくれるのか。今はそれだけが楽しみになってしまいそうな感じがする。
↑ ご協力をお願いします ↑
セルタ、レアルが昇格の夢を見るのを妨げる。
■Celta y Real pactan tablas en un triste reencuentro entre históricos
セルタとレアル、因縁の対戦で妥協の結果に。
リーガ・エスパニョーラ(セグンダ・ディビシオンA)第33節 | ||||
| 得点者 | ホーム | スコア | アウェー | 得点者 |
| 17分、レキ | セルタ・デ・ビーゴ | 1−1 | レアル・ソシエダ | 41分、ディアス・デ・セリオ |
| 主審 | テイシェイラ・ビティエネス (カンタブリア協会) | |||
| 日時/スタジアム/観衆 | 2008年4月12日 / エスタディオ・ムニシパル・デ・バライードス 観衆:6000人 | |||
| 警告 | セルタ・デ・ビーゴ | ホルヘ、ディエゴ・ロサーダ、ディエゴ・コスタ | ||
| レアル・ソシエダ | ディアス・デ・セリオ | |||
| 退場 | 無し | |||
こうなるともう振り返るのも億劫になってくるけれど、ここでこういう試合に言及することを放棄してしまうと、わざわざ日本でこんなブログをせせこましく書いている意味が皆無になるので、気力を振り絞って書くことにする。
…とはいうものの、こんな試合に語るべき価値があるのかどうかは正直言ってかなりの疑問を感じる。日曜日に行われたマラガ対スポルティングの一戦はマラガの勝利によって終わり、マラガはこれでまた一歩昇格に近づいた。反対にスポルティングはセルタと引き分けたレアルと勝ち点で並ばれ、昇格圏を争う戦いはまたしても混沌としてきている。
にもかかわらず、セルタ・デ・ビーゴは11位とさらに順位を下げており、昇格圏内への勝ち点差は8ポイントとわずか1ポイント詰め寄ったに過ぎない。残りは9試合。今シーズンの成績は33試合で11勝11分11敗。つまり、3試合で1勝のペース。残り9試合にこのパターンを当てはめると3勝3分3敗で勝ち点を12ポイント上乗せして56。対してスポルティングもレアル・ソシエダも33試合で14勝10分け9敗。3試合のうち2試合は勝利する計算だから6勝2分1敗で勝ち点を20ポイント上乗せする可能性がある。
そもそも、セルタが3勝したとしてもスポルティングかレアルが4勝したらその時点で終了。つまり、今後の4試合でどちらかが4連勝したら、セルタの昇格は完全に否定されることになる。
クラブ首脳陣も、もはや諦めているのだろう。2ヶ月以上もバライードスで勝利を収められないようなチームがこの後の9試合で破竹の連勝街道を突っ走り昇格するというゲームやマンガのような御伽噺を、一体誰が真剣に思い描いて信じることができるだろうか。
試合開始前からカルロス・モウリーニョに「会長、辞めちまえ!」などという野次が飛ぶようなスタジアムで、勝てるはずが無い。程度の差はあれ、今のバレンシアが置かれている雰囲気と似たようなものだ。モウリーニョもバレンシアのソレールも、共に本業は土建屋のトップ。空前の不動産バブルに沸いていたここ数年のスペインを象徴するような人物だけに、現実のバブル終息と歩調を合わせるように彼らの運も尽きてきたということなのだろうか。
しかし、彼らのビジネスの趨勢と僕達ファンのクラブに賭ける意気込みを一緒にされてはたまらない。サッカーは趣味の一つでしかあり得ないけれど、趣味の一つを象徴できるクラブは唯一無二のものなのだ。彼らにとってはいくつかあるビジネスの一つにしか過ぎないサッカークラブの経営も、僕達ファンにとっては一生を捧げたと言っても過言ではないもの。彼らは都合が悪くなれば株を売って手放せるが、僕達はそうはいかないのだ。
だからスタジアムに行けるファンは怒る。国外でもソシオを続けるファンは怒る。それが彼らにはわからない。いや、今の会長にはわからない。
そうでなければこんな状況を放っていられるはずが無いのだ。イングランド・モデルを作りたいのか何なのかは知らないが、ガリシア人のパーセンテージを可能な限り高めて強豪クラブにする、などと嘯くのはある程度チームが軌道に乗ってからするべきことで、セグンダに降格してからやることではない。下部組織の充実を図ることは否定しないが、無理矢理引き上げられた若手の選手達がなぜ会長の無謀な「プロジェクト」の犠牲にならなければならないのか。
クインシーもいい。オッカスもいい。ペーニャもフェルナンド・サレスも確かに才能豊かな素晴らしい選手だろう。けれど、本当にセグンダで必要だったのか?セグンダで必要な選手に求められるものは、一瞬の煌きを数試合に一度発揮することよりも、堅実なプレーを毎試合、毎分ごとに披露できる能力ではなかったか?
■El Celta apuesta por la identidad para tender puentes con su afición
セルタ、ファンとの架け橋を広げるためにアイデンティティーを賭ける。
彼のやること成すこと全てが僕をイライラさせるのは既にこのブログを読んでくれている人にはおわかりだと思うのだけれど、今回も彼=ラモン・マルティネス・イホ・デ・プータはファンの神経を逆撫でするような行動をしてくれている。
彼は既に来季に向けた補強のリストアップを進めているが、その条件は「セグンダで実績を残している選手」ということ。そして「できればガリシア人であること」という二つらしい。
「バカ」とか「アホ」とか「マヌケ」とかいう言葉はこの男のためにあるということを僕は今シーズン恥ずかしながら初めて知った。ホナタン・ベレイラ、イアゴ・ファルケ、フリオ・アルバレス…。獲れるものなら獲ってみろ。ただし、獲得できたとしてもその時に出すコメントによって、僕はまたこの男を心底軽蔑することになるのだろうけれど。
↑ ご協力をお願いします ↑
セルタ、次のプロジェクトに向けてアルコナーダを希望。
■Arconada no se 'moja' sobre su fichaje
アルコナーダ、自身の去就については語らず。
わかった。それが答えということか。
現実を見てみよう。残り10試合となった時点で3位スポルティングとの勝ち点差は9ポイント。今節は日曜日にマラガ対スポルティングの直接対決があるため、スポルティングが敗れ、セルタが勝利すればその差が6ポイントに縮まり、改めて昇格の可能性が復活することも考えられなくは無い。
しかし、ここまでの流れを見ていて次節からの9試合で6ポイント差を逆転できるほど勝利を積み重ねることができると僕達ファンは本気で思えるだろうか。
残念ながら、心のどこかで「そうなってくれたらいい」と思うことはできても、今のセルタを見ていると本心から信じることができない。
真剣に戦っている選手はいる。しかし、一つの塊となって目指すべき目標に全選手が向かっているとはとても言い難い。批判・非難ではなく、現実として見ても例えばフェルナンド・サレスは昇格云々よりも契約上の制限から来る自身の契約更新が難しくなってきていることにイラついている。マリオ・スアレス、オッカス、クインシー達は来シーズンもセグンダで戦い続けるということを明らかに避けたいという本心を隠しきれず、ファンにもメディアにもそのことを見透かされており、クラブ上層部も彼らを本気でセグンダのチームに残そうとは考えていないと取るしかないような処遇を彼らに対して行っている。
ホルヘ、ヌニェスに関しては契約交渉すら行っておらず、ヌニェスには既にプリメーラの数クラブからオファーが届いており、ヌニェスの代理人は移籍し易くするために移籍金や年俸の値下げを画策している。
こういう状態の集団を「チーム」とは呼ばない。呼ぶべきではない。
そして、タイトルリンクの先にあるような、シーズン終了前から次期監督候補の交渉事が報じられるということは、クラブとして現在の監督すら信用していないことを明確に表している。
そもそも、なぜアルコナーダなのか。ヌマンシアが昇格を確定的にしているものの、プリメーラ昇格後に要求されるであろう(ヌマンシアにとっては)高額な年俸を払えないのが明らかだから?
それとも、ヌマンシアを1年で昇格させることが濃厚であり、その手腕を買っているから?
だが、よく考えてみよう。アルコナーダは確かに偉大な元代表GKの実兄だが、ほんの一年前まではセグンダBのブルゴスでしか監督経験がない。「勝利の味」を知っているのか否かについてはまだまだ疑問が残るし、今年のヌマンシアはそもそも昨シーズン、アンドニ・ゴイコエチェアがベースを作ったチームだった。
これをアルコナーダの実績として考えていいのか。深読みしてみれば、アルコナーダ自身がそう考えているからこそ「時期尚早」とプリメーラで指揮を取ることを躊躇しているとは考えられないか。だとすれば、アルコナーダのキャリアアップのために大切な「プロジェクト」とやらの一端を投資することが本当に長期的な視点で見た場合クラブに有益なことなのか。
そもそも、今シーズンのこの体たらくは何が原因で、どのような経緯の元に起こったことなのか、それは明らかになっているのかいないのか。
会長もスポーツ・ディレクターも語らない。いや、語らないのではなくて語れないのか。ただし、語らずとも僕達はわかっているのだけれど。
前回の降格時と比べてみよう。2003-2004シーズンの終盤、ほぼ降格が濃厚だった時期にフェルナンド・バスケスの監督就任は噂されていたが、その報じられ方は「降格・残留に関わらず」というもので、そもそもその時点でミゲル・アンヘル・ロティーナ、ラドミール・アンティッチ、モンチョ・カルネーロと3ヶ月間で3人の監督が入れ替わっていた。最後はなり手がいなくて致し方なくセルタBから昇格させたという酷いものだった。
ただし、選手の移籍に関しては全く噂が出てこず、加入・放出の話も降格が決定してからだった。尚且つ新加入の選手が発表されたのも、その後の2004-2005シーズンの核となった選手は早い段階で発表され、フェルナンド・バスケスの監督就任も降格した翌週には発表。トレーニング合宿もどこよりも早く開始された。
今シーズンはどうか。フリスト・ストイチコフは引き続き指揮を取ることが決まっていたが、退団する選手の契約や移籍交渉はいつまでたってもまとまらず、挙句の果てにはウソと虚勢の果てに必要だった選手を追い出し続けた。軸となるポジションには「若手を育成して強豪クラブを目指す」という会長の”プロジェクト”とは整合性の取れないベテランを獲得し、開幕ギリギリになってコミュニケーションに難のある国籍の選手をかき集めた。
さらには「全面的に支援する」と降格決定前から繰り返し表明していた監督への支持も「実は解雇だった」と後に暴露される不可解な行動で反故にされ、そしてそれはロペス・カーロの時にも繰り返された。
クラブとして、何を柱にしたいのか。この2年間全くそれが見えてこない。昇格したシーズンのUEFAカップなど、本来どうでもいいものだったはず。危機的な財政状況を乗り越えてかつての栄光を取り戻したセビージャの後を追いたかったのだろうか。しかし残念ながら創立から80年の歴史の中で、セルタがセビージャほどの栄光を手にしたことは無い。82年のワールドカップでバライードスはいくつかの重要な試合においてその舞台を提供したが、そこでプレーしたのはセルタではない。代表選手も輩出してはいたが、彼らは国内外のビッグクラブに巣立ち、二度とビーゴには戻ってこなかった。
苦渋の決断として今シーズンを諦めるのであれば、僕達ファンはその理由を知る必要がある。
安易な放棄であるならば、この先どうするつもりなのかを僕達は知っておかなければならない。
今のところ、カルロス・モウリーニョとラモン・マルティネスという二人の男の口から、僕自身が納得できるような発言は、聞こえてこない。
↑ ご協力をお願いします ↑
現在のセルタに昇格のイメージ無し。
リーガ・エスパニョーラ(セグンダ・ディビシオンA)第32節 | ||||
| 得点者 | ホーム | スコア | アウェー | 得点者 |
| 19分、チェマ・マート 71分、アルバロ・アントン | ラシン・デ・フェロール | 2−1 | セルタ・デ・ビーゴ | 29分、ロサーダ |
| 主審 | エビーア・オブラス (マドリー協会) | |||
| 日時/スタジアム/観衆 | 2008年4月5日 / エスタディオ・ア・マラータ 観衆:7000人 | |||
| 警告 | ラシン・デ・フェロール | チャルペネ、チェマ・マート、カルリエール、フアン・ベイガ | ||
| セルタ・デ・ビーゴ | ロサーダ、ロベルト・ラーゴ、ホルヘ、ヌニェス | |||
| 退場 | 無し | |||
↑ ご協力をお願いします ↑
セルタ、大きなチャンスを置き去りに。
リーガ・エスパニョーラ(セグンダ・ディビシオンA)第31節 | ||||
| 得点者 | ホーム | スコア | アウェー | 得点者 |
| セルタ・デ・ビーゴ | 0−0 | スポルティング・ヒホン | ||
| 主審 | ミランダ・トーレス (カタルーニャ協会) | |||
| 日時/スタジアム/観衆 | 2008年3月30日 / エスタディオ・ムニシパル・デ・バライードス 観衆:11000人 | |||
| 警告 | セルタ・デ・ビーゴ | アグス、ロサーダ | ||
| スポルティング・ヒホン | イダルゴ、ヘルダー、イバン・エルナンデス、ペドロ | |||
| 退場 | 無し | |||
↑ ご協力をお願いします ↑







