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セルタ・デ・ビーゴとリーガ・エスパニョーラ、スペインのことについて書き連ねているブログ。
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スペインのクラブにおける負債額を一挙公開!
2007年11月18日 (日) 12:30 | 編集

 ■El futbol de hoy en dia vive de la television y de la ingenieria financiera

テレビによる現代サッカーの存亡と経済的構造

 つい先日のカルロス・モウリーニョ会長による告白により、セルタには現在8400万ユーロ、およそ140億円の負債があることが明らかになったわけだが、FARO DE VIGOによるとリーガエスパニョーラのプリメーラ、セグンダに所属するクラブはどこも似たような状況であるということらしい。

 現在、「リーガ・エスパニョーラ」と呼ばれるスペインのプロ・サッカーリーグは、「Liga Nacional de Futbol Espanol Primera Division」と「Liga Nacional de Futbol Espanol Segunda Division A」の二つ。所謂プリメーラとセグンダAである。
 その二つのリーグに所属するクラブの生命線は、一にも二にもテレビ放映権料であり、十分な恩恵を受けることができるのはプリメーラの中位以上のクラブにほぼ限定されるという内容のことが書かれている。

 2006年の春に、セルタの前会長オラシオ・ゴメス・アラウホは所持する株を現在のカルロス・モウリーニョに貸与し、その後正式に売却したようなのだけれど(実際にはあまり白日の下には晒されていないので何か裏はありそうだ)、そのシーズンの最終成績は6位。つまり、昇格直後のリーグ戦でもそこそこの結果を残し、尚且つUEFAカップの出場権も確保したということもあって経済的損失はあまり現実的な問題としては認識されていなかったことになる。チャンピオンズ・リーグのように1試合プレーするだけで数千万単位の金がクラブに入ってくるわけではないにせよ、UEFAカップはカップウィナーズ・カップを吸収した今となってはヨーロッパのクラブにとって重要な資金源と言っていい大会だ。実際にセルタがスペイン国内はおろか、ヨーロッパの大会でも一目置かれる様になったのは98-99シーズンに初めて参加したUEFAカップで予想外の健闘をし、尚且つ翌シーズンの出場権を連続して収めることである程度収支の見通しがついたことにより予算取りが楽になったことから、移籍で獲得できる選手の幅が以前に比べて遥かに広がったことが大きい。

 UEFA主催の大会に出場し、尚且つ勝ち上がる回数が増えれば増えるほど、所謂賞金やテレビ放映権料などの収入、オリジナル・グッズの売り上げや臨時チケット収入などで財政的には楽になるが、最も巨大な収入源がテレビ放映権料であることは変わらない。

 僕が知っているスペインのプロ・サッカークラブの予算は、概ね数年間の成績を加味した上でまず降格・残留のメドをつけ、ギリギリの状態になると見込まれた場合には戦力的な補強を行う。その上で見通しからスポンサーに対し出資額の交渉などを行い、最終成績のシミュレーションをしてその順位によるテレビ放映権料の皮算用を行う、という方法で決められることが多い。この方法で行くと当然テレビ放映権料を失うと財政面で多大な損失を被ることになり、降格でもしようものなら移籍にかかった費用の補填はほぼ不可能になる可能性が高いだろう。なにしろ、ビッグネームでない選手であっても1000万ユーロや2000万ユーロでの獲得などは中位をウロウロしているクラブであれば平気で行う世界である。シーズン前に4?5人の補強を行えば軽く5000万ユーロかそれ以上は飛んでいくのだろう。それが期待される成績を残せないという状況が数シーズン続けば簡単に8400万ユーロくらい突破してしまったとしても不思議は無い。
 特に、セルタの場合は2004-2005シーズンをセグンダAで過ごし、2005-2006シーズンにプリメーラに戻ってUEFAカップ出場権を取ったとはいえ、バイアーノ、グアイレ、ネネ、イリネイ、などを連続して獲得しているし、レンタルだったカノッビオ、ホルヘについても買取オプションを行使することによって完全移籍で獲得している。その結果がわずか1年後に降格ということになれば、テレビ放映権料の損失は莫大なものになり、入ってくるはずだった金が入ってこないとなれば、負債が膨らむのは当たり前といえば当たり前かもしれない。

 恐ろしいのはFARO DE VIGOが指摘している「スペインのプロ・サッカークラブには経済的な透明性が著しく欠如している」という点にある。最近ではアトレティコ・デ・マドリーの元会長、故ヘスス・ヒルによるマルベージャ市の公金流用などが上がるように、ビッグクラブかそうではないかは問わず、常日頃からサッカー界における各種裏金、所謂ブラックマネーの存在はことあるごとに取り上げられては消えている。S.A.D.(Sociedad Anonima Deportiva)=スポーツ株式会社とは名ばかりで、一般企業であれば到底まかり通らないような不正会計が恐らく行われていると見るほうが自然になってしまう。

 FARO DE VIGOが明らかにしている独自調査によるスペインの代表的なクラブの負債は下記のようになっているらしい。

 レアル・マドリー
 約3億ユーロ?5億ユーロ(480億円?810億円)。昨シーズンの公になっている収入が3億5千万ユーロである彼らにとっては大した金額ではないにせよ、今シーズン開幕前に消費した1億ユーロに加え、溜まった負債の返済が数ヶ月以内に請求されることも考えられ、その可能性を考慮して彼らはシウダー・デポルティーバ(練習場)とサンティアゴ・ベルナベウの売却も視野に入れている。

 バルセローナ
 レアル・マドリーよりもまだマシと言える金額=2億3千万ユーロ(約370億円)。

 バレンシア
 バウティスタ・ソレール会長就任後の負債は約3億ユーロ(約480億円)。パテルナ練習場はクラブの持ち物だが、新スタジアムの建設費用によっては財政難に陥ることが予想される。

 アトレティコ・デ・マドリー
 1億7千万ユーロ(約270億円)。

 デポルティーボ・デ・ラ・コルーニャ
 約1億7千万ユーロ(約270億円)。レンドイロ会長がクラブの売却先を探しているという噂がまことしやかに囁かれており、予断は許さない。

 その他にもレバンテ:4000万ユーロ、エスパニョール:約4000万ユーロ、バリャドリー:3300万ユーロ、マラガ:3500万ユーロ、レアル・ソシエダ:約5000万ユーロ、スポルティング・ヒホン:4200万ユーロ、アラベス:2700万ユーロ etc…

 などなど、枚挙にいとまが無いほど名の知れたクラブの負債額が明らかにされている。確かにセグンダAにおいて8400万ユーロの負債額というセルタのものは飛びぬけているが、これはそれだけ2006-2007シーズンの成績が予想外だったことも同時に示している。予想外だったというのはつまり、首脳陣の皮算用が甘かったという意味で。

 そして、FARO DE VIGOはこう結んでいる。

 彼ら経済的に追い詰められたクラブを救う唯一の手段は、ただカテゴリーを上げ、PPVテレビの放映権料を再び手にすることだけだ、と…。

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